2006-06-02 第164回国会 衆議院 厚生労働委員会 第27号
放射線治療学と放射線診断学、別個の全く違うものだからです。しかも、既に放射線診断医は全国で四千人いらっしゃいます。欧米では、放射線治療と放射線診断は別個の講座となっている、これは常識になっているそうでございます。
放射線治療学と放射線診断学、別個の全く違うものだからです。しかも、既に放射線診断医は全国で四千人いらっしゃいます。欧米では、放射線治療と放射線診断は別個の講座となっている、これは常識になっているそうでございます。
放射線治療がCT、MRの読影という放射線診断学と同居していると。これは、もう既に先進国では完全に分離しておりますが、この同居しているという問題がございます。 もう一つ、放射線治療で問題なのが、放射線治療というのは非常に大きな機械を使う。例えば、リニアックという装置を我々使っておりますが、これは電子を光の速さの八割ぐらいまで加速する。そういう大きな機械を我々だけでは賄えないんですね。
しかし、いわゆる放射線診断学、放射線を使って、レントゲンとかPETとか、患部がどこにあるかという診断に放射線を使う、この診断と放射線を使って治療するというのは根本的に違うものだそうですが、放射線という言葉が同じですから同じ講座に押し込められていて、ボスは向こうの方で、治療ということには余り力を入れていない。
それから、この放射線治療をやっていらっしゃる先生方のお話を聞くと、大きな問題点として、講座もそもそも非常に少ないんですけれども、その講座があっても、放射線診断学、いわゆる放射線を使って診断をする、がんがどこにあるかとか、そういう診断学と同じところに押し込められていて、大体ボスはそちらの方なんだそうです。治療の方はその日陰にいる、ここも一つ大きな問題だと。