2007-04-12 第166回国会 参議院 文教科学委員会 第8号
東京大学名誉教授の小柴昌俊教授も、核融合の発電の際に高速中性子が大量に発生し減速しないまま真空容器の壁を直撃する、この際に起こる壁の放射線損傷は我々の経験したことのない強烈なものになることは疑いの余地はないというふうにおっしゃっていらっしゃいます。
東京大学名誉教授の小柴昌俊教授も、核融合の発電の際に高速中性子が大量に発生し減速しないまま真空容器の壁を直撃する、この際に起こる壁の放射線損傷は我々の経験したことのない強烈なものになることは疑いの余地はないというふうにおっしゃっていらっしゃいます。
それは二〇〇一年の一月十八日に新聞等でも先生が明らかにしておられますが、ITERの炉壁の放射線損傷の問題は深刻だということの御指摘と、ITER型ではない別な核融合反応を検討することなども提起しておられます。
ですからそれが、これはシュラウドだけに限らずに、再循環系であれ制御棒駆動水圧系であれ、配管でそういう問題が現に起こっているわけですから、技術基準と維持基準、傷の進展予測と実績値について考えていくときに、これまで使われているような火力発電用の機械学会のデータ等の利用、これも一定の意味はあると私も思っているんですが、ただそれだけじゃなくて、非常に厳しい中性子照射を受けるわけですから、放射線損傷による格子欠陥
それから激しい水流によって核燃料棒を折損したり、あるいはもちろんジルカロイ合金のバーンアウトの問題などもいろいろあったと思いますが、それから、加圧器の水位計が原因不明で振り切れたということで、ECCSがストップした後、温水と燃料棒を被覆しているジルコニウムによる激しい放射線損傷作用による大量の水素の発生とか、ボイドによるものか水素によって液面が引き下げられたかは別にして、原子炉容器内の水位を押し下げたというのは
遮蔽設計において要求される精度というのは、放射線防護の立場から言いますと二ないし三倍以内、また放射線が材料に当たりまして材料の発熱、または放射線が材料に当たりましてその材料の放射線損傷、ラジエーションダメージと言いますが、そういうものに対しては二〇ないし三〇%の設計精度がなければいけないと普通言われております。
しかし現在やっておりますのはどちらかといいますと、原子炉に直接関係ある放射線損傷、放射線が当たったためにいろいろな物質が受ける変化——原子炉内でのいろんな変化が起こって参ります。その問題を中心に研究をやっております。こういった合成の問題、これから何かそういった生産をやろうといった、そういった方向に向けての研究は東海村としては比較的薄いわけでございます。
私たちの承知する限りでも、いろいろと、たとえば、核設計の問題にしても、先ほど岡委員から言われた中空燃料の問題にしても、あるいはまた、ハチの巣型にした黒鉛の性質の問題にしても、あるいはまた、容器の放射線損傷の問題にしても、あるいは緊急用装置というような問題にしても、特に緊急用装置の問題などは、問題がやかましくなってきたので、特にいろいろと処置されたような形跡があります。