1961-04-12 第38回国会 衆議院 外務委員会 第16号
○水田国務大臣 この対日援助物資の放出代金が輸入物資の価格差補給金として使われたとか、今おっしゃられたように国の債務の償還に充てられたとかあるいは公企業へ支出、そういう使途はたくさんございますが、しかしさっき外務大臣が言われましたように、これは将来債権債務であるという了解のもとに、この物資の授受が行なわれております以上は、やはり私どもは国の債務だと心得ざるを得ないものでございますので、今使途がいろいろの
○水田国務大臣 この対日援助物資の放出代金が輸入物資の価格差補給金として使われたとか、今おっしゃられたように国の債務の償還に充てられたとかあるいは公企業へ支出、そういう使途はたくさんございますが、しかしさっき外務大臣が言われましたように、これは将来債権債務であるという了解のもとに、この物資の授受が行なわれております以上は、やはり私どもは国の債務だと心得ざるを得ないものでございますので、今使途がいろいろの
こういうように大蔵大臣は答弁されておりますが、対日援助資金というものは、先ほど申し上げましたように、アメリカの日本に対する債権でありまするが、しかしながらその対日援助資金によつて、日本に輸入しました食糧なりあるいは原料なりを放出しまして、そのかわりに入りました放出代金と申しますか、そういうもの、いわゆるカウンター・パートの資金というものは、日本のアメリカに対する債務と何ら関係がない。
見返り資金というここへ積み立てられた金というものは、国民が放出代金として拂つたものと、国民の税金から入れたものなのです。これは国民のものなのです。援助費として日本が債務を負うている事実はある。しかしこれがすなわち見返り資金であるというここが、合点が行かない。見返り資金は別のものなのです。ところがこれについては、きようの午前に主計局長が答弁されている。
その内容は言うまでもなく放出代金、税金その他を加えれものであります。この見返り資金がどうして債務であるか。また大蔵大臣は繰返して、これはアメリカ納税者の負担であると言われるが、ここがどうもわからない。このことについては見返り資金の性格を明らかにしておきたいと思いますので、もう一ぺん聞いておきます。
対日援助物資関係收入といたしまして、対日援助による輸入品の國内放出代金として、千七百五十億円が計上されております。そのうち六百十六億円は輸入補給金である。さらに輸入一般物資関係の收入といたしまして、すなわち輸出代金でまかなつて輸入する物資の國内放出代金の分であります。これが千三百八十五億円、そのうち二百十七億円はやはり輸入補給金である。