1997-06-10 第140回国会 参議院 商工委員会 第17号
しかし、この昭和二十二年の石井さんの本をしっかり読ませていただきますと、石井さんがおっしゃっているのは、支配資本節約機能そのものが経済力の過度の集中になるということを指摘されているんではないか。つまり、原始独禁法のときの解説と四章研の立場というのは、そこは違うんですね。
しかし、この昭和二十二年の石井さんの本をしっかり読ませていただきますと、石井さんがおっしゃっているのは、支配資本節約機能そのものが経済力の過度の集中になるということを指摘されているんではないか。つまり、原始独禁法のときの解説と四章研の立場というのは、そこは違うんですね。
一つは、支配統制の機能であり、他の一つは、支配資本節約の機能である。 持株会社の貨幣資本は生産資本に転化されることなく、単にその会社の株券が他の会社の株券に置き代へられるだけのことである。この証券代位の方法を何回もくりかへすことによつて、持株会社の支配者群は、小額の資本をもつて多数の会社を支配することができる。
○山下芳生君 もう少しわかりやすく答えていただくためにまた聞くんですが、つまり今回の検討の中に量的な問題だけではなくて支配資本節約機能というものが持ち株会社の本質としてあると、その点について検討されたんですか。
特に子会社、関連会社に対する人的支配、資本の、資金の支配によって、アイデアの規制から製造過程の規制、そういったところまで行なっておる。一例をあげますと、商社と末端小売店までが直結で、たとえば大型スーパーの販売政策の一環といたしまして、婦人服だとか子供服だとか、この基本的な構成材料である原反の織り方をまずスーパーが決定して、この決定に基づいて商社と談合する。
私は池田総理の言われる高度な経済成長、そして今や日本が産業構造の変革に到達しておるということは、あなたが意識的に技術革新そのものが強制法則として独占と寡頭支配、資本と生産の集中を上から拍車しておる。それをあなたは有力な経済閣僚として、あるいは金融あるいは財政の面で援助しておる。
イスラエルにおいても、ビルマにおいてもすでに社会主義政権は確立され、インドにおいても、本年初頭より、五箇年計画は国民運動の形態として進展しつつある流血の犠牲によつて、ヨーロツパの植民地支配、資本主義的搾取を克服し、民族の独立を闘い取つた東南アジア諸国は、今なお内部における摩擦に耐えながら、しかも平和な経済自立の道に向つて進んでおるのである。