1975-06-03 第75回国会 衆議院 公害対策並びに環境保全特別委員会 第11号
対岸の播磨灘沿岸には、大企業が櫛比して操業しております。中には、人体に害を与えるPCB製造の会社もある。それらの企業の使用した排水を、私たち漁民の職場であり、天賦の資源である瀬戸内海の美しい海に、さも自然を装いまして、たくさん毎日排出してくれました。青い海には国民の幸がある。
対岸の播磨灘沿岸には、大企業が櫛比して操業しております。中には、人体に害を与えるPCB製造の会社もある。それらの企業の使用した排水を、私たち漁民の職場であり、天賦の資源である瀬戸内海の美しい海に、さも自然を装いまして、たくさん毎日排出してくれました。青い海には国民の幸がある。
なぜ四十七年度という年度をことさらつけたかと申しますと、先ほど申しました播磨灘沿岸の企業から流した汚水が堆積、そして屎尿投棄、それが全部海底に沈んで、必ずこうした被害がまたあるであろうと予見したから、昭和四十七年度養殖ハマチ被害者同盟会、赤潮訴訟団の前身の名前でございます。 以上でございます。
こういうことで、たとえば兵庫県の場合で申し上げますると、播磨灘沿岸水域においては、高砂市地先沖合い五百メートル以内が汚染されておる。そしてそこには、ボラ、コノシロ、スズキ等の魚が三PPMをこえておった。あるいは姫路市の白浜地先沖合い五百メートル以内が汚染されておって、コノシロ、スズキの魚類が三PPMをこえておった、このように汚染地域も、また汚染された魚も明白にいたしておるのでございます。
この中に、兵庫県の分を見ますと、大阪湾北西部水域、この中でコノシロとサバと、播磨灘沿岸ではボラとスズキ、これだけしか発表してないのです。ところが兵庫県で実際に調査をした資料を見ますと、これ以外に三PPMを上回った魚は、キス、アイナメ、アナゴ、ヒイラギ、メバルそれから貝類、こういうものが出てきておるわけです。どうも水産庁の発表と兵庫県の発表とが違う。これは水産庁いかがですか。
また兵庫県の播磨灘沿岸水域につきましては、高砂地先沖合い五百メートル、これは全漁業について規制を行なう。規制値をこえた魚は全量高砂漁協で集荷、冷蔵庫保管の上、適時鐘淵化学敷地内にコンクリート詰めにして廃棄処分をする。第一回は六月八日にやった。白浜地先沖合い五百メートル、スズキ、コノシロ、ボラにつき漁業者が組合へ持参、冷蔵保管の上、適時同様鏡淵化学敷地内へ廃棄する。
兵庫県でいいましても、大阪湾北西部水域、播磨灘沿岸水域、こういうことで、非常にばく然としておるわけであります。先ほど午前中の質問にもありましたけれども、今度の調査の結果のあとでまたもっとひどい状況というものがあらわれておる。これは新聞にも出ております。たとえば兵庫県でも水産庁検出の結果よりもひどい結果が出ておる。
簡単に御説明申上げますと、本年七月中側に県下の姫路市及び担保郡御津町の底曳漁業者の間に集団的に黄燐弾によるびらん症病が発生し、現在約百名の罹患者を出しておりますが、これは終戦後軍需用弾薬約二万トンが播磨灘沿岸漁場に放棄せられ、最近その弾体が腐蝕し、内容物の黄燐が漏出したのが原因でありまして、そのために約三十平方キロメートルに亘る漁場が操業不能となつており、今後イペリットの漏出も予想せられ、これらの毒性