2019-04-16 第198回国会 参議院 農林水産委員会 第6号
そういったところでは、搾乳ロボットでは搾乳作業に対応できないという課題がございます。そういった観点から、今年度より、戦略的プロジェクト研究推進事業におきまして低コストで省力的な国産の搾乳機器の高度化について取り組んでいるところでございます。
そういったところでは、搾乳ロボットでは搾乳作業に対応できないという課題がございます。そういった観点から、今年度より、戦略的プロジェクト研究推進事業におきまして低コストで省力的な国産の搾乳機器の高度化について取り組んでいるところでございます。
このため、本年度より、酪農経営体生産性向上緊急対策事業、委員御指摘の楽酪事業を実施し、酪農家の方々の労働負担軽減、省力化に資する機器、例えば、搾乳作業を自動化できます搾乳ロボットや、家族経営では手作業で行っておられます給餌作業を自動化できる自動給餌機及び餌寄せロボット、こういったことの導入支援を行わせていただいております。
搾乳ロボットにつきましては、搾乳作業を大幅に省力化し、生産性の向上を図る上で有効な機械でございます。畜産クラスター事業、酪農経営体生産性向上緊急対策事業、いわゆる楽酪事業でございますが、により導入を支援してございます。
これも踏まえまして、二十九年度の予算案で酪農家の労働負担の軽減、省力化に資する機器、例えば搾乳作業を自動化できる搾乳ロボット、ただ、このロボットは先生御指摘のとおり全て外国製、今入っているのはそうでございます。
また、酪農ヘルパーでございますが、毎日搾乳作業があるということでございます。そういったことで休日を確保していただいて、ゆとりある酪農をやっていただこうということで、十二年からこのヘルパー、酪農ヘルパー事業を実施して、後押しをしているところでございます。
お話しのとおり、酪農家は毎日搾乳作業に従事しなければならないということでございまして、いわば終年拘束性が大変強い酪農家でございます。
一方、酪農経営は、毎日の搾乳作業等のために年間を通じて拘束されること等を背景としまして、高齢化、後継者不足により飼養戸数は減少傾向にありますが、規模拡大の進展、一頭当たりの乳量の増加によりまして、全体の生乳生産量は安定的に拡大し、その中で一戸当たりの所得はおおむね安定的に推移してきたところであります。
先ほどからのお話の中にも、本当に早くから遅く深夜まで搾乳作業に追われて、健康を害して頑張って、だけれども離農せざるを得ないという事態は本当にお話しされた内容のとおりなんです。私も酪農家の中でも女性の皆さんとお話をさせていただいて、点滴しながら自分は働き続けていると。ヘルパーさんの話、ちょっと後で質問したいと思うんですけれども、ヘルパーを雇うにも一日二万四千円といったら出せないんだと。
酪農経営というのは、動物を相手にいたしまして、朝夕の搾乳作業ということが毎日続くわけでございます。そういうことで非常に労働時間が、先ほども御質疑にありましたように非常に長時間ということでございます。
この現状のもとで、搾乳作業に追われて健康を害して離農に追い込まれていく、こういう生産者も相次いでいるわけです。大臣、この現状はもはやぎりぎりの限界ではないか、このように思います。製造労働者の労働時間は今千九百時間を割る、そこのところを推移している、そこに比べてみてもこの酪農家の労働時間の実態というのは異常だ、このようにお思いにならないでしょうか。
また酪農では、全国一の酪農地域でございます別海町や中標津町を中心に、サイロの崩壊、破損、それから農道が寸断されている、また、酪農におけるライフラインでございます停電だとか断水、こんなことによって乳牛の搾乳作業にえらい支障を来している、こんなことも報告されているわけでございます。また、先ほど触れておりませんでしたが、商工業者の方も大変な状態である。
とにかく一日二十四時間、三百六十五日、一日とて搾乳作業をやめるというわけにはいかない、そういう作業であります。世の中は週休二日制になってきております。こういう状態が続けば、もう後継者がなかなか出てこないのは当然であります。