1980-10-31 第93回国会 衆議院 運輸委員会 第8号
たとえばイギリスのように、不採算旅客輸送については赤字相当分を原則として国が補償するというふうな方式はとらないのか、また今後深刻化する年金負担をどうするのか、国が補助をするのかしないのか等々について、国はその方針を明らかにする必要があると考えます。 また、国はわが国における総合的で体系的な交通政策を策定し、その中における国鉄の役割りを定める必要があります。
たとえばイギリスのように、不採算旅客輸送については赤字相当分を原則として国が補償するというふうな方式はとらないのか、また今後深刻化する年金負担をどうするのか、国が補助をするのかしないのか等々について、国はその方針を明らかにする必要があると考えます。 また、国はわが国における総合的で体系的な交通政策を策定し、その中における国鉄の役割りを定める必要があります。
同じくフランス国鉄の助成の内容を見ましても、公共負担に対する補償が四十五億ですが、無賃、割引強制に対する補償が七百七十六億、そして非採算旅客輸送に対する補償が三百八十五億、こういうようになっており、さらに支出控除としまして、国鉄の退職年金の負担が一般企業の水準を超える部分に対する国の負担分として千八百九十六億円というものを出しておるわけであります。
イギリスにつきましては、収入の補てんとしまして非採算旅客輸送に対する補償が七百三十三億円、そのほかに支出控除がございまして、さらに欠損補てん、上の四百十四億に対する欠損補てんを実施し、それから基礎構造分担金、これは資本的な経費に対する国の助成ということになると思いますが、百十八億円、合計しまして千二百八十八億円、これが助成でございます。
それに対しましてフランスなりドイツなり英国なりでは、英国の場合も非採算旅客輸送への補償というものが非常に大きな部分を占めている。それからもう一つは、資金不足などに充当する実損補てん、こういうものは廃止されて、むしろ初めに申しました補償の方に変わったりもしていますが、とにかくこういう二つの種類がある。
それからフランスについて見ますると、新聞、石炭等の特定輸送に対する補償、無賃あるいは割引強制等に対する補償、非採算旅客輸送に対する補償、線路、工作物、保安施設の保守に対する国庫負担、踏切警手に対する国庫負担、退職年金の一部に対する国庫負担、こういった助成が行なわれておりまして、同じく一九七一年度の助成額は三千九百三十六億円でございます。
これらの国々におきましては、たとえて申しますと、イギリスでございますが、イギリスは非採算旅客輸送に対します補償あるいはすでに余剰になりました軌道あるいは信号施設に対する補助ということで、一九七一年におきましてはその補助額は六百十億円でございます。