2007-05-08 第166回国会 参議院 環境委員会 第6号
国は、一九八三年に浮遊粒子状物質の健康影響に関する文献調査という形でPM大気汚染の健康影響に関連する知見の集約を図っており、一九七〇年代末から八〇年代初頭のディーゼル化の時期には、PMの危険性にとどまらず、ディーゼル排気微粒子、いわゆるDEPと言われている固有の危険性、がんや呼吸器疾患などの危険性が存在することを具体的に認識されていた、そのことは明らかだと思います。
国は、一九八三年に浮遊粒子状物質の健康影響に関する文献調査という形でPM大気汚染の健康影響に関連する知見の集約を図っており、一九七〇年代末から八〇年代初頭のディーゼル化の時期には、PMの危険性にとどまらず、ディーゼル排気微粒子、いわゆるDEPと言われている固有の危険性、がんや呼吸器疾患などの危険性が存在することを具体的に認識されていた、そのことは明らかだと思います。
船舶からの排出ガスのうち、今回、窒素酸化物、硫黄酸化物以外の物質で、最近特にディーゼルエンジンが排出するディーゼル排気微粒子の健康への影響も懸念されていますし、特に浮遊粒子状物質に係る環境基準の達成率も低い。
それで、こうした動物実験の結果を人に当てはめるという場合の前提条件といたしましては、動物実験とそれから人の健康影響との機序に基本的に共通的なものがあるというような場合は、この動物実験の結果をその人の健康影響に当てはめることはできるのではないかということが言われておるわけでございますけれども、私どものディーゼル排気微粒子リスク評価検討会の専門家にも議論をしていただきましたけれども、これはこの動物実験の
大気中には、二酸化窒素のほか、近年健康への影響が注目されているディーゼル排気微粒子を初め、さまざまな汚染物質が存在すると思われます。今回見出された大気中の二酸化窒素濃度とぜんそく発症との関連性は、二酸化窒素による直接的な影響ではなく、未知の原因物質があり、二酸化窒素濃度がその代替の指標となっている可能性があると考えています。
日本の場合は、都市域、非常に過密なわけですし、単位面積当たりの暴露量も多いわけですよね、微粒子全体も多いわけですから、排気微粒子も。
それで、もう一点お尋ねをしたいのは、例えば、私はディーゼル排気微粒子というのは非常に問題だと思いますし、私も今から九年前に花粉症をこの環境委員会で取り上げたことがありますけれども、それから比べると、ぐっと患者がふえました。そうしますと、ディーゼル車というものとガソリン車というものは基本的にどうなんだろうと。
これは、ディーゼル排気微粒子、DEPによる汚染の影響も大きな原因である、このように考えるわけでございますが、まさにこの大気汚染対策は待ったなしの状況でございます。また、第一種指定地域も解除されておりまして、全国にいるぜんそく患者等のアレルギー性疾患患者も健康被害予防事業の対象に加えていただきたい、このように考えるわけでございます。
また、国立環境研究所、国立であります、国立環境研究所のディーゼル排気による慢性呼吸器疾患発症機序の解明とリスク評価に関する研究においても、ディーゼル排気あるいはディーゼル排気微粒子が実験動物に気管支ぜんそくを引き起こすことを実証した、また人でもこれらの物質で気管支ぜんそくが起こり得ることを示唆した、こういう報告が出ておるわけであります。
現実に、十五年度予算案におきましては、ディーゼル排気微粒子除去装置、DPFの導入助成等、環境分野にも使途が拡大をされました。環境省といたしましても、かねてから、既存の特別会計あるいは税制のグリーン化ということを言っておりましたので、その一環として今回環境対策の充実が図られたという点については評価をしているところでございます。
さらに、ディーゼル車から出る微粒子のDEPについて、肺がんを引き起こす可能性があるという環境省のディーゼル排気微粒子リスク評価検討会の報告が今年出ているんですね。ですから、そういう点でいうと、今、西尾局長の答弁を伺っていて、こんなことで本当に環境省、国民の健康を預かることができるのか、本当に不安に思います。 食べ物であれば厚生労働省が管轄をするということになっていますね。
先生御指摘のリスク評価の検討会、これは非発がん影響につきましてはなかなかはっきりした答えを出せておりませんが、発がん影響につきましてはDEP、ディーゼル排気微粒子が関与していることを強く示唆をしている。
この杉の花粉症が蔓延してきた一因としましては、以前から、戦後の我が国における杉を中心とした植林政策の結果、現在では、管理されないまま杉の木が成長し、大量に花粉を飛ばすことになったからではないか、またあるいは、ディーゼル車から排出されるディーゼル排気微粒子と杉花粉とが複合的に作用して被害が拡大しているのではないかと言われておりまして、以前からこの杉花粉症と環境との関係について研究がされてきているようですが
この対応につきましては、平成二年から政府として取り組んでおりまして、特に、環境省以外にも、厚生労働省、林野庁、気象庁が連携をとり合いながらこの対策に取り組んでおるわけでございますけれども、環境省におきましては、ディーゼル排気微粒子、DEPと花粉症の関係につきまして、平成三年度から動物実験を用いた研究、また疫学調査等を行ってきております。
実は私、この環境委員会で平成七年にDEPの問題を取り上げさせていただいて、花粉症それからアレルギー性疾患あるいは発がん性、そういったものとこのディーゼル排気微粒子との関係をぜひ環境省を中心に関係機関で、関係省庁で、これは将来大変な問題になると思うのでぜひ研究していただきたい、こういうことを提案させていただいた一人でありましたので、今回の法改正というのは、それから六年かかっていますけれども、一歩前進したと
このような認識のもとに、ディーゼル排気粒子の健康影響ということでは、平成十二年三月に環境省に専門家から成るディーゼル排気微粒子リスク評価検討会を設置して検討を進めております。 今後とも、関係省庁と連絡をとりながら、環境省としては研究を推進し、ディーゼル排気微粒子等大気汚染と花粉症の関係の究明について取り組んでまいりたいと考えております。
さて、東京都の条例におきましては、知事が指定するDPF、つまりディーゼル排気微粒子の除去装置、取り除く機械を装着した自動車につきましては、排出基準に適合するとみなされるわけであります。そしてDPFが条例上きちっと位置づけられているわけであります。
環境省といたしましては、平成三年度からディーゼル排気微粒子と花粉症の関係について動物実験を用いた研究などを行っておりまして、高濃度では花粉症様の症状を誘発するなどの実験結果が得られております。 一方、我が国の研究者による人の疫学調査の結果からは、大気汚染物質と杉花粉症との関係についてはなお評価が分かれておりまして、さらなる研究が必要と認識しております。
きょうは、まずディーゼル排気微粒子対策についてお聞きをいたしたいと思います。 ディーゼル微粒子は、気管支ぜんそく、花粉症はもちろん、発がん、心疾患、生殖機能への影響が明らかになっております。ディーゼル微粒子の推定濃度は、ディーゼル排気微粒子リスク評価検討会の中間取りまとめでも、大都市地域の一般環境で米国の数倍から十倍ぐらい高いと指摘されています。
第四に、道路沿いの大気環境の測定データ、健康影響データなど、関係情報の公開に関する規定、ディーゼル排気微粒子等が人の健康に与える影響に関する調査研究の促進に関する規定を設けました。 第五に、自動車排出窒素酸化物等に関し、地方公共団体が条例で独自の規制等を定めることができる旨を明記しました。 以上で、修正案の趣旨説明を終わります。 ぜひ、委員各位の御賛同をお願いいたします。
ディーゼル排気微粒子の発がん性、これは疫学的に認められているし、ドイツ環境省が行った調査結果では、ディーゼル車の方がガソリン車より発がん危険率が十倍高い、こう言っています。呼吸器疾患についてはディーゼルの寄与度のデータが不足しているというふうに言いますけれども、交通量が多い道路に近いほど有症率が高い、そういうことも確認をされています。ディーゼル車のSPM排出規制の強化が急務だと思います。
特に、先ほど青山先生も申されましたけれども、猿田先生も申されましたけれども、DEP、ディーゼル排気微粒子、PM二・五、それが急性影響を与えている。
○政府参考人(松本省藏君) 先ほども申しましたように、ディーゼル排気微粒子リスク評価検討会で今後暴露評価の充実が必要であるという指摘を受けておりまして、現在私ども環境省でこれを受けまして健康リスクの定量的な評価を行うという観点で各地で実測調査を行うなど、データの収集に努めているところでございまして、今年度末、平成十三年度末を目途にこれらの実測調査などの成果を盛り込んだ報告を取りまとめていただくということを
でございますけれども、大変に目に見えます黒い粒子、これはむしろ黒鉛と言われるようなもので、これは生活面でもいろいろと洗濯物が汚れるとかその他目に見えることもありまして、それなりの影響が大きいわけでございますし、それ自体粒子状物質ですから、環境基準、SPMの環境基準も設定されているということでございますけれども、むしろ私どもが心配をいたしますのは、本当に微粒の目に見えないぐらいに粒径の小さい粒子、これがディーゼル排気微粒子
○政府参考人(松本省藏君) 先ほどのディーゼル排気微粒子の評価検討会でございますが、十三年度末を目途に取りまとめをしたいということで先生方にお願いをしているということでございます。
○政府参考人(岩尾總一郎君) 先生御指摘のDEP、ディーゼル排気微粒子が杉に対して抗体の産生を増加させるというアジュバント作用、近年多く認められております。このような認識のもとに、私ども、ディーゼル排気粒子の健康影響について、平成十二年、昨年の三月から、専門家から成るディーゼル排気粒子リスク検討会を設置いたしまして検討しているところでございます。
環境省では、平成三年度から、ディーゼル排気微粒子と花粉症の関係について動物を用いた研究などを行っております。これまでの動物を用いた実験の主な成果としては、ディーゼル排気微粒子の濃度をさまざまに変えた実験の結果、高濃度では花粉症様の症状を誘発するなどの実験結果が得られています。
その中で、ディーゼル排気微粒子、いわゆるDEPによる人への健康影響の可能性を無視できないと述べていて、SPM、DEPと健康被害との因果関係、これを否定するこれまでの国の主張というのは司法の場では通らなくなってきているというふうに思います。
ディーゼルから出ます粒子状物質、PMの中におきましても、特に、ディーゼル排気微粒子、いわゆるDEPというこの粒子状物質は、ぜんそくの原因になるというだけではなくて、発がん性物質を含んでおりまして、肺がんになる、こういう科学的な証明も最近されておりますし、非常に深刻に考えなければいけないのは、このDEPによって男性の精子が減少している、精子の数が減っているということまで科学的に証明されるということにまでなってきております
そこで、改めてこの判決の重要性についてですけれども、その一つは、道路沿道に形成された浮遊粒子状物質中のディーゼル排気微粒子、DEPによる局所的な大気汚染と気管支ぜんそく、ないしその前駆症状であるぜんそく性気管支炎との発症、憎悪の一般的な因果関係を認めたこと。
○川口国務大臣 おっしゃるように、ディーゼルからの排気微粒子というのがアレルギー性あるいは発がん性を持つということの懸念がございまして、これも早急に対応をとるべき問題だというふうに認識いたしております。
そして、ようやく環境庁も、ディーゼル排気微粒子というところにも注目して、このDEPは発がん性物質の疑いがあるということを認める方向だと聞いておりますが、そういう意味で、ぜひ積極的に対策をとっていただきたい、私はこう思います。 私は、五年前から、この問題はアレルギー対策としてやるべきだということを申し上げてきました。
○清水国務大臣 ディーゼル車対策については、かねてから環境庁におきましても関心を持っているところでございまして、従来から、ディーゼル排気微粒子除去装置、DPFと言っておりますけれども、この普及を図ることを前提といたしまして、技術開発の促進等に取り組んでまいりました。
また、自動車単体から排出される粒子状物質対策として、ディーゼル廃棄物、排気微粒子除去フィルターにつきまして早急に技術評価を行うこととしておりまして、そのための検討会を今月の三日に開催したところでございます。
環境庁におきましても、従来から、ディーゼル排気微粒子除去装置、DPFの技術開発については進めているわけでございまして、東京都とも一緒になってやっているわけで、一定の効果は確かにあるということは認めているわけでございます。