1948-12-10 第4回国会 衆議院 本会議 第8号
われわれが、政治休戰、挙國連立の中道政治をもつて正しい救國政治のあり方とするゆえんも、実にここにあるのであります。 しかるに、保守單独政権を固執している吉田首相は、一階級の立場にのみ偏し、階級鬪争を激化し、しかも政権獲得のためには、あつかましいほど國民へのこびを賣り、すでに今まで同僚議員が痛撃した公約の破棄を、あえて平然といたしておるのであります。
われわれが、政治休戰、挙國連立の中道政治をもつて正しい救國政治のあり方とするゆえんも、実にここにあるのであります。 しかるに、保守單独政権を固執している吉田首相は、一階級の立場にのみ偏し、階級鬪争を激化し、しかも政権獲得のためには、あつかましいほど國民へのこびを賣り、すでに今まで同僚議員が痛撃した公約の破棄を、あえて平然といたしておるのであります。
さらに、挙國政権云々というお話がありましたが、私は、挙國連立政権ということはよくないことであると、こう考えるのであります。
この点につきましては我が党においては、これがために暫く野党はイデオロギーを棚上げして、すべてが手を握つて難局に対処すべきである、挙國連立の構想に行くべきであるということをかねて論じておつたのでありまするが、この点に関しては不幸にして同調を得られなかつたのは甚だ遺憾とするものであります。併し今日私はこの問題を論じようとするものではありません。
否先刻來述べ來りました米ソ関係などをめぐる國際情勢の危機に脅かされつつある刻下の実情におきましては、事態の推移はわれわれの好むと好まざるとにかかわらず、挙國連立体制の強化をも余儀なくせしめられることをも、率直に認めなければならぬと思うのでありまして、この点に関する限りにおきましては、首班指名以來終始連立の構想を堅持されました総理の熱意と信念に対しましては敬意を表する次第でございまするが、他方國会解散要求
芦田総理大臣は、一昨年の暮、自由党の代表として議会の壇上において挙國連立を提唱し、社会党の解散要求に対し、イギリス労働党のラムゼー・マクドナルドの故智を説いて、片山委員長に協力を求められたことがあるのでありますが、この思想は今日もなお一貫しておられるものと信ずるのであります。しかりとせば、保守陣営の大勢力が依然として連立参加の拒否をなすこの現状をいかに考えられるか。
芦田内閣は挙國連立政権を目標に出発したのでありまするが、自由党の拒否によつて、三党政策協定のもとに、極右極左を排して、いわゆる中道的政権として三党連立政権が成立したのであります。(拍手)從つてその任務は、三党政策協定を予算化し、これを法律化し、もつて日本の民主化と日本経済再建のために生れた内閣であるといつて過言ではありません。
当時私が言つたことは、われわれは昨日三月以來挙國連立政権が必要であるということを唱えておるが、不幸にしてこれに賛成されない党派がある。やむを得ず三派連立の内閣をつくつておる。しかし三派連立の内閣で政府の運用ができないかという質問があれば、それはできます。
自由党が主として主張され、それに小会派が同調されておりましたのは、在野第一党に時局收拾の責任をもたすべきであるという意見が一つ、もう一つは、挙國連立政権をつくるべきであるというのが、國協、民主党。さらの社会党としては、それぞれの首班とする党から、政策の提示をしてもらいたいという意思表示があつた。