1952-05-24 第13回国会 衆議院 経済安定委員会 第27号
自由主義国家、資本主義国家といわれるアメリカにおきましても、かくのごとき高度の計画経済をとらざるを得ないことは、現下の国際情勢の険悪さを物語るものでありまして、私はこの際わが国が考えておかなければならぬことは、自由主義経済である、あるいは統制経済であるというようなイデオロギーの論争の段階ではなくして、いかにして日本の経済を建て直して行くか、いかにして乏しい物資を有効に活用して、物と人と資金との按分調整
自由主義国家、資本主義国家といわれるアメリカにおきましても、かくのごとき高度の計画経済をとらざるを得ないことは、現下の国際情勢の険悪さを物語るものでありまして、私はこの際わが国が考えておかなければならぬことは、自由主義経済である、あるいは統制経済であるというようなイデオロギーの論争の段階ではなくして、いかにして日本の経済を建て直して行くか、いかにして乏しい物資を有効に活用して、物と人と資金との按分調整
経済安定本部の仕事というものは、どの役所でも企画立案しておるが、それを按分調整して、大所高所から、物と人と資金の面において総合的国策を決定するということが、その任務であつた。従つて今ここに任務の中に書かれておる、他の行政機関の所管に属さない総合的経済政策の企画立案、これは実際問題としてあるでしようか。
ただ問題はこの四百二十五億の中から水害對策費が動かされないということは、これは審議權を無視するというふうな御説でありましたが、一應政府としてはこの原案を明日の本會議においては提議いたすつもりでありまして、ただ手數がかかるから動かせぬというわけではないのでありまして、總合的な、全體的なこの按分調整という豫算の建前からいいまして、これはこれだけに動かすということは不可能である。