1970-12-16 第64回国会 衆議院 地方行政委員会 第8号
それからさらに、正門に参りまして、澤本という業務室の三佐が出迎えたわけでございますが、その際、澤本三佐は、三島が腰につっております刀に目を向けまして、どうして刀をつっているのですかというふうに質問したわけでございますが、それに対しまして三島は、本日は楯の会の会合なので正装しているのです、これは指揮刀です、かように答えたわけでございます。
それからさらに、正門に参りまして、澤本という業務室の三佐が出迎えたわけでございますが、その際、澤本三佐は、三島が腰につっております刀に目を向けまして、どうして刀をつっているのですかというふうに質問したわけでございますが、それに対しまして三島は、本日は楯の会の会合なので正装しているのです、これは指揮刀です、かように答えたわけでございます。
一応、これは何ですか、指揮刀ですというような問答はしたそうでありますが、そういった危険な銃砲刀剣等のたぐいを持って——まあ日本刀は一振りですが、よろい通しと短刀それぞれ一振りずつ、合計三本持っていったわけです。しかも日本刀の場合ははっきり見えておったわけですから、これを総監室に案内した澤本三佐というのは、少なくともうかつだったんじゃないかと私は思います。
それからまた、先ほどのお話でありますが、一応聞いたけれども、指揮刀だと言われて、そのまま御案内したということですが、この三佐に手落ちがあったと防衛庁はお考えなのですか。それに対して何らかの処分は行なわれたのですか。
いままでの場合に、ことにこれは指揮刀だというようなことを言ったわけでしょう。ですから、これは一時に自衛隊に三十日も四十五日も入隊になったのですから、そういうときにもこれは持って行ったのじゃないですか。それからいままでもいろいろパレードをやったり、指揮をやったわけでしょう。こういうときにこの軍刀は使われておったのじゃないですか。どうなんですか。そういうことについてもこれは調査はないのですか。
それで、入るときに一回とがめたのを、指揮刀だと言って、二回目には同じく、そういうものを持っていておとがめがありませんか、そう言ったら、許可証があります、そう言って見せた。そういうことで安心しておったということは、あとで考えれば抜かっておった、そう考えます。そういう点はもっと細心の注意を払うべきであったと思います。
○受田委員 指揮刀をつるという許可証はどこが出すのですか。
それは何ですか、と言ったら、軍力だと言えばあるいは気がついたかもしれぬというようなことを当面のその衝に当たった方が言っておりますけれども、指揮刀だと言ったら、ああそうですかと言ったと言っている。しかも車からおりてはいない。こういうことになってしまうわけですね。
しかしその前に、軍刀を持っておったので、それは軍刀ですかというふうに聞いたところが、いやこれは指揮刀です、そういうことでそのまま通過させた。それで部屋に入っておのおのすわり合ったらしいのです。初めはそこはかとなく世間話みたいなことをして、学生を紹介した。学生にはうしろにすわっておれと言って、うしろにすわらせたそうです。
そこで、たとえば指揮刀のようなものは、刀の形はしておりますが、中があかがねでできておるようなものは刀の中に入らないというわけでございまして、刀といい、剣といって、いかにも明白のように見えますけれども、実質が刀剣でなければならぬという意味においてその刀剣類という説明をいたしておるわけでございます。
○長島説明員 ただいまの御質問の点でございますが、実は最高費判所の判例が、竹やりじゃございませんがございまして、それは陸軍の指揮刀でございますが、これの中に刃のついておらない、ただサーベルでございますかがありまして、それが当たるかどうかという事案がございまして、その判例によりますと、その刀剣類といいますのは、はがね製のもので刃のついているものをいうのだという最高裁の判例がございますので、ただいま仰せになりましたような
○受田分科員 なまくらのしろものをつるということになっておるということですが、今度つるのは防衛大学の指揮刀ということを伺ったわけです。それは長官の御発案ですか。
○受田分科員 指揮刀をつる職種は指揮者であるということですね。これは剣をつっているわけですね。その剣の中身はなまくらか、切れる剣かどちらですか。
○小幡政府委員 剣をつっている職種と申しますと、現在下げておりますのは、指揮刀のことが問題になっているのでございまして、その部隊として組織的に剣をつるということは、現在のところ新しくは考えていないわけでございます。現在、一般の普通科の隊員、これは銃剣の剣を持っておりますが、それ以外には指揮刀とか儀礼刀はございますが、特にそれ以外の異なった剣をつるという職種はございません。
それがここでは、国民全体の民主主義擁護という趣旨に立つて警察行政をやつて来た人は、公安委員としては不適当だ、かつての、日本国をこのように破滅に追い込んだ警察、そういうところで指揮刀を振つた人々はその要件を備えておる、資格がよろしい、こういうような考え方、その考え方について私は非常に疑惑と危険を感ずるのです。この点についてひとつ提案者の御答弁を願いたい。
一例を申しますと、かつて戦争中に代代木で正月の観兵式がございましたときに、あなたも御承知の植田という大将が総司令官に任命されておつたのですが、その数日前から神経痛を起して馬にも乗れない、指揮刀も抜けないという七転八倒の苦しみをされたのを、その前の日になつて立ちどころになおして、あくる日はりつぱに馬に乗つて指揮刀を抜いて、やあやあというわけで観兵式をやつた。