1971-05-24 第65回国会 衆議院 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第14号
したがいまして、そのような見解から申しますれば、過去の拿捕、抑留事件の発生件数を調べてみますと、ソ連側がいわゆる小千島と称しました歯舞、色丹の周辺では、その関係は三〇%から四〇%程度でございます。
したがいまして、そのような見解から申しますれば、過去の拿捕、抑留事件の発生件数を調べてみますと、ソ連側がいわゆる小千島と称しました歯舞、色丹の周辺では、その関係は三〇%から四〇%程度でございます。
○国務大臣(愛知揆一君) まず最初の安全操業の問題でございますが、これは先ほども申しましたように、歯舞、色丹の水域といいますか、沿岸では拿捕抑留事件にしても、最近五年間、あるいはもう少し長い期間をとってみましても、半分とは解決しないのであります。大体四割くらいで、やはりどうしてもこれは国後、択捉の水域ということが、そういった実績からいいましても非常に大事な水域であります。
しからば、何ゆえに戦後すでに二十五年もたった今日、この平和な日本社会において、まことに悲惨な拿捕抑留事件が絶えることなく、しかもこの北辺の地域のみにおいて続けられておるのであろうかを考えねばならないと思うわけでございますが、率直に申し上げますと、このことはいまもってわが国の北方領土問題が未解決のままにあるからという一語に尽きると思うのであります。
領海にいたしましても、ソ連の領海は十二海里、わがほうの領海は三海里、しかも、拿捕、抑留の頻発しております水域は歯舞、色丹、国後、択捉で、これが毎年の拿捕、抑留事件のほぼ八〇%を占めておる。したがいまして、この地域は、北海道根室の零細な漁民の方々もその他の方々も、父祖伝来この方面に出漁しておる、また少し入ればそれで漁獲がふえる、いろいろそういう感情もございましょう。
一方、拿捕、抑留事件につきましては、わがほうといたしましては、事件の起こるたびごとに厳重抗議をして、抑留者並びに漁船の返還を要求しております。
不幸なことですが、これからはそういう拿捕、抑留事件が頻発してくると思うのです。でありますから、最後に関係当局におきましても出方を待っておるのじゃなくて、すみやかにそういうときにどうするかということをいろいろ御研究になって、日本人の生命財産の保護のために一段の努力、適切なる措置がすぐさまとれるように有能なる政府委員の諸君に特に私は期待をして、私は質問を打ち切っておきます。
さらにまた日ソ国交回復後の今日、なお漁船の拿捕、抑留事件が相次いで発生しているので、領土返還の達成を見るまでの間においても、色丹島、歯舞諸島、千島列島漁場において、完全かつ安全に接岸操業ができるよう外交交渉を開始して、その実現をはかってほしいとの要望がありました。
山口県では、下関市において県当局及び漁業代表から、李ラインの海域における漁船の韓国による不法拿捕抑留事件は跡を断たず、むしろ悪質な事態が頻発しており、このままでは関係漁業は壊滅のほかない。政府はあらゆる努力を払って、抑留乗組員の早期送還、安全操業等、日韓漁業問題をすみやかに解決する施策を強力に実施されたいと、強く要望されました。
それは戦争、兵乱その他これに準ずるものといたしまして、襲撃、拿捕、抑留、或いは水中の爆発物による損害を保険事故としておるものでございますが、これにつきましては、昨年非常に拿捕、抑留事件が発生いたしまして、保険金の不足を生じたわけでございます。
なお我が国との間に国交の未だ回復していない諸国につきましては、遺憾ながらお互いの交渉を持つすべがなく、現実の漁業操業に関連して我が漁船の不法拿捕、抑留事件が跡を絶たない実情であります。
なおわが国との間に国交のいまだ回復していない諸国につきましては、遺憾ながらお互いの交渉を持つすべがなく、現実の漁業操業に関連してわが漁船の不法拿捕、抑留事件が跡を絶たない実情であります。
かような拿捕抑留事件が漁業経営者及び漁船乗組員に與える影響は誠に深刻なるものがあるのでありまして、事業主といたしましては、一瞬にしてその唯一の生産手段を失い、乗組員に対する給與の支拂も遅延し或いは不能に陷ることもしばしばあるのであります。従つて抑留中の留守家族の生活に非常な不安を與えておるのであります。
かかる漁船及び漁船乗組員に対する拿捕抑留事件が、漁業経営者及び漁船乗組員に対して与える影響が如何に深刻且つ重大なものであるかは、今更ここで論ずるまでもないことでございましよう。