1964-03-26 第46回国会 衆議院 本会議 第17号
本日、経済閣僚懇談会を開いて、国際収支改善対策を検討したようでありますが、短期的措置は、すでに、公定歩合の引き上げ、輸入担保率引き上げなどで、どうやら措置をいたしておるようであります。
本日、経済閣僚懇談会を開いて、国際収支改善対策を検討したようでありますが、短期的措置は、すでに、公定歩合の引き上げ、輸入担保率引き上げなどで、どうやら措置をいたしておるようであります。
ただ、見通しという点で申しますと、先ほどの一−三月の輸入の承認が非常に高い水準であるということ、私ども同感でございますが、今般の担保率引き上げ等を含めましたこの措置によりまして、非常に近い機会にILの水準は下がることが期待されます。しかし、何分にも今回の場合−三十六年度の場合には約一年余りたちまして引き締めを解除いたしました。引き締め期間は実際には一年余りでございました。
にふえることは事実でありますけれども、ことしは九月にこのように異常に輸入の承認が多かったということは、やはり私は事前に業界というものが、担保率の引き上げをそろそろ行なうのじゃないかという予測をしておったでありましょうし、もっと悪くとれば、実は内々で政府もそういうことを、上げるかもしれないぞという意思表示があったのかもしれないということを疑っても私は差しつかえない結果が出ておると思いますし、特に担保率引き上げ
担保率引き上げ等も、三十二年のときよりもかなりきつい引き上げをやったというようなことでありまして、そういうことが今日までの過去の経過から見ます状況なんでございますから、その上に立って今の対策をとりましたというのが現実でございます。
すでに公定歩合引き上げ、輸入担保率引き上げ等の金融引き締めのしわ寄せは中小企業や勤労者へ深刻に及びつつあることは言うまでもありません。大独占資本の勝手きわまる設備投資によって国際収支の危機がもたらされ、そしてこのためにとられるデフレ政策のしわ寄せは、大資本以外のものが負担させられているのであります。
今日までのところ、担保率引き上げについて業界からの非常な非難というものは、実はあまり受けておらないように事務当局も申しております。もちろん、これは苦しいには違いないと思います。最近の金融状態等から見ましても、それは困難なことだと思いますが、これで輸入がある程度押え得るように実は思っております。
○永井委員 国際収支の緊急対策として、政府は担保率引き上げを行なったわけであります。原材料その他に対しても五%内外のキャッシュを積まなければ、あるいは緊急を要しないという関係については三五%の担保率だ、こういうように、輸入原材料を初めそういった関係の値上がり要因は、一面非常に刺激されてきておる。また急激な設備投資の抑制のために、土地だけは買って準備したが、それが固定した。