1973-02-21 第71回国会 衆議院 内閣委員会 第3号
○鈴切委員 昨年の六十八通常国会で、三月七日、予算委員会の最中にちょうど自衛隊が抜き打ち移駐をした。そしてその反省のもとに、総理大臣が国会において、地元の方との話し合いによって行なうということを約束したにもかかわらず、さらに昨年の暮れ移駐をされました。
○鈴切委員 昨年の六十八通常国会で、三月七日、予算委員会の最中にちょうど自衛隊が抜き打ち移駐をした。そしてその反省のもとに、総理大臣が国会において、地元の方との話し合いによって行なうということを約束したにもかかわらず、さらに昨年の暮れ移駐をされました。
真珠湾並みの抜き打ち移駐ということで責任者まで出たはずのものが、今度は本隊がそういう形で行く、非常にいま危機感がおおっています。
いわく四次防の先取り、いわく沖繩の自衛隊物資輸送、いわく立川基地の抜き打ち移駐、いわく沖繩返還の秘密文書等々、外交問題を別にしても、内政のことごとくが皮肉な結果となり、ついに、野党の要求によって、本院で引責の表明を余儀なくされたのであります。そして、いまでは、あなたの政治のひのき舞台の華麗な引退劇の幕は政治のヘドロでむざんに汚され、幕の引き手すらあらわれなくなったではありませんか。
同時に、四次防防衛庁原案に基づいた防衛予算の編成は、国政の重要な基本である文民統制を無視し、しかも防衛大綱のない防衛予算を内閣の統一見解もないままに国会へ提出したことは、政府の重大な政治責任であり、加えて、立川基地への抜き打ち移駐、さらに沖繩への自衛隊物資の隠密輸送問題等、これら一連の問題は、軍事力増強に対する一顧の反省もない軍事優先の政治思想がいみじくも露呈したというべきであります。
沖繩の抜き打ち移駐については、防衛庁の幹部を処分されました。みずからも政治責任を感じているというふうに言われました。この点については、いまどう考えておられるか。
四次防の先取り、台湾の帰属をめぐる政府の見解の不統一、そうして、沖繩への物資の移送、立川への抜き打ち移駐、これに伴って大臣が次々におやめになった。大臣をやめさせたということで、切開、いわゆる切開手術が済んだと思ったらさにあらず、きょうも突然ハプニングが起こりました。総理、この病気は私はもう自民党の中のどんな側近でも、どんな名医でも、あなたの病気をなおすことはできないと思います。
事実は、四次防予算の先取り、立川への自衛隊の抜き打ち移駐、沖繩への装備移送問題等々、いまさらながらニクソン戦略に符節を合わせた日米共同作戦体制が、国民の目をかすめて着々と推し進められ、それとともに軍国主義復活が行なわれている事実が、いまや明らかになったではないですか。この点をどうお考えになりますか。
○大出委員 最後にお話しになったように、たいへん長くなりますので、したがって具体的に少し承りたいわけでありますが、まず立川抜き打ち移駐の問題から承ってまいりたいのです。
次に立川抜き打ち移駐が出てまいりました。これに対しても、各新聞の社説あるいは解説は、住民参加の自治というものに対する挑戦だと書いている新聞さえある。これだけ反対が強いのに、近来そういうことはしなかったじゃないか、だから制服が前へ出たんじゃないかと、こういう書き方がある。さらに、その間に、いつの間にか忍者方式で衣笠統幕議長がサイゴンにおいでになった。とっさに現地の新聞が取り上げた外電が入ってくる。
しかしながら、その後において、ただいま大出委員からも質問がございましたように、立川基地の自衛隊抜き打ち移駐、また衣笠統幕議長の極秘のサイゴン入り、さらに沖繩のあの装備品の独断搬入、こういうような問題については、私たちが今国会冒頭から指摘しておりますように、シビリアンコントロールというものは完全に形骸化している。このことは、昨日の予算委員会においても、三党書記長が質問したことであります。
○辻原委員 ただいま総理、防衛庁長官から、問題になりました沖繩への物資などの移送に関する件と、それから立川基地への抜き打ち移駐につきまして、政府の本問題にかかる見解を防衛庁長官から文書をもって表明せられたのでありますが、われわれは、この程度の措置ではたしてかねてから私どもが指摘をし、政府もまたそれにこたえていわゆる文民統制の実をあげると確約された事項について、その実があがるかどうかについては、はなはだ
立川基地への抜き打ち移駐、沖繩基地への独断的な派遣部隊物資の輸送がその証拠であります。 いまや、自衛隊は、専守防衛という羊の仮面をぬいで、軍隊という猛獣の体質を次第に見せ始めたと考えても、決して考え過ごしではないと思うのであります。日本軍国主義の萌芽は、大きくわれわれの眼前に姿をあらわしてまいりました。
○小林(進)委員 私は、総括質問に残りました分を一般質問でお伺いする予定でおったのでございますが、今朝目をさまして各紙を見まするというと、はからざりき自衛隊立川基地抜き打ち移駐という、たいへんショックなニュースを目にし、耳にするに至ったのでございます。