1972-06-07 第68回国会 衆議院 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第17号
しかし、それが復帰の日に現物の交換が一日でチェックと同じように終わりますれば、これは私は断行できたとも思いますが、実勢は三百三円台の円の力のときに、三百六十円の交換をいたします場合、それは本人の金であるかどうか、会社の手持ちの現金なのか、あるいは外人に頼まれて持ってきたものなのか、投機ドル、ユーロダラーだけでも四百六十億ドルといわれておりますが、そういうものが一週間のうらに入り込んできたのではないのか
しかし、それが復帰の日に現物の交換が一日でチェックと同じように終わりますれば、これは私は断行できたとも思いますが、実勢は三百三円台の円の力のときに、三百六十円の交換をいたします場合、それは本人の金であるかどうか、会社の手持ちの現金なのか、あるいは外人に頼まれて持ってきたものなのか、投機ドル、ユーロダラーだけでも四百六十億ドルといわれておりますが、そういうものが一週間のうらに入り込んできたのではないのか
施政権下において三百六十円の要望に沿う復帰前の交換ができなかった、事実上米軍の施政権下における為替管理法もない状態の中で、投機ドルを相手にして、実質三百八円を上回っている円の価値を三百六十円でかえることは実際上は不可能だったということは私は認めざるを得ません。
したがって、私自身がすべてをなし得るものであったなら、あるいはと思う方法も場合によってはあり得たかもしれませんし、そうでなくとも、これが一日で交換が可能である、あるいは交換にかわる手段が一日でまたチェックのときと同じように可能であるならば、これは三百六十円であっても私は投機ドルの流入する手段は防ぎ得たと思うのでありますが、やはり一週間にわたって交換をいたしまする際、三百六十円あるいは実質的に実勢が三百三円
○前田政府委員 この点につきましては、県民の皆さん方に御不満があるという点につきましては重々存じておるわけでございますが、もともと一ドル三百六十円で交換するということができますれば、これはもう非常にすっきりいたしまして何ら問題がございませんのですが、これが投機ドルやその他の関係でできない。
○上原委員 確かに、その過程におきましては、投機ドルの問題なりいろいろ手続上困難な面もあったかと思うのです。しかし、現時点においては、昨年の十月九日の確認の分と今回十五日から二十日までの交換された——額においては確認をされているわけですね。そういう意味では投機ドルの心配等というものは出てこない。
これは投機ドルの防衛上のためであったと、こういうふうにも受け取れますけれども、この円切り上げの責任というものは政府の経済政策であり、その差損というものを沖繩県民が受けなければならないということは、私は納得できないと思うのです。本土に比べてみても非常に所得が低いということを考えますと、一ドル三百六十円で保証すべきではないか、こう思います。
ところが結果的には、実際にはその投機ドルがなかったということがはっきりしているわけなんです。だから、いまからでもこれはおそくはない。当然その後のドルに対しても三百六十円分の差損を補償すべきだと、こう私は思いますが、それに対してどう考えておられるか。またその意思があるかないか、それを承りたい。
したがって、いまの段階で、投機ドルの問題なりいろいろな関係で差しさわりがあって言えぬにしても、いざ交換という場合には、日本政府としてはそれだけ考えておったのかというような姿勢というものが私はあってしかるべきだと思うのです。その点について、いろいろ漏れたものの確認とか、まだまだ配慮をすべきことがあると思うのです。
しかし御承知のように、一ドル三百六十円で交換するということは、これは投機ドルの流入その他の関係におきまして不可能であるという結論に達し、それにかわる次善の措置といたしまして、十月九日の通貨の個人の手持ち現金及び通貨性資産の確認措置というものがとられたわけでございます。
○政府委員(前田多良夫君) この一ドル三百六十円で即時に通貨交換をしてほしいという県民の方々の強い御要請につきましては、前々から承知しておりましたわけでございますが、一ドル三百六十円による交換ということにつきましては、これは投機ドル等の関係がございましてこれはできない。
つまり、投機ドルの流入という問題であります。いやしくも沖繩にドルがあれば、それは三百八円じゃなくて三百六十円だということになれば、日本の内地からもどんどん持っていくかもしらぬ、香港あたりからもどんどん持ってくるかもしらぬ、その辺を一体どういうふうにして規制するか、これはなかなか処置のむずかしい問題です。
まあ聞いてみると、そういう問題もこれはなかなか等閑視できない、そういうようなことで、政府といたしますと、この問題に対してまだ御満足のいくような回答もできないような状態でございますが、とにかく技術上、投機ドルを一体どうするか、こういうようなことを考えてみますと、なかなか容易なことじゃないのです。
ことにアメリカの持っておるドルも全部かえない限りは認めなかったであろうし、その後における復帰までの投機ドルの流入というものが続いて、とても耐えられない状態を惹起したであろうということであります。
すなわち一つの困難としては、たとえば投機ドルの流入をどういうようにして防ぐか、あるいはその管理をどういうようにしてやるか、あるいは現実に円とドルを返還前に交換する場合にどういうような米側ないしはわがほうの仕事の調整を行なうか、こういうような問題だろうと思います。
○上原委員 投機ドルの心配というようなことを絶えず言ってこられたわけですが、実際はその危険性というのはだんだん多くなってきているわけでしょう。御承知のように、もう三百八円という標準価格を割って、九日の外国為替市場でのドルの相場は一ドル対三百円八十銭。どんどんドルは低下してきている。そういう状況というものをつくり上げていくに従って、むしろ通貨交換というものが困難になる情勢にしかないわけですね。
○安里委員 為替管理の問題だとかあるいは投機ドルが入るとか、いろいろな問題も技術面にあると思うのでありますけれども、この点については、ずっと前から山中総務長官が熱心に取り組んでおられますので、沖繩のこの通貨の問題、復帰前の切りかえの問題、あとはレートの問題がございまするけれども、その問題は国内問題で、アメリカとは関係ないと思います。
投機ドルが心配される中で、そこまで踏み切ったことは私は大きな英断だったと思います。とは言うものの、これで終わったわけではない。これが、きょうも論議に出ておりました請求権の問題について、一体一ドルを何円にかえていくのかという議論も出てまいリますし、その他もろもろ、時間がないので申し上げません。
ただ、そういった取り組みをした場合に、投機ドルの関係はどうかということになります。ところが、私が申し上げたかったのは、こうなれば投機ドルの危険をおかしてでもかえるべきではないのか。この間、現・預金のあり高を調べた場合に、六千万ドル強だと伺いました。かりにこの六千万ドルと同じ額が投機ドルとして流入したとしても、そのことによる損失は三十億円強です。
ですから、それだけ投機ドルが流入したとしても、そこまで覚悟すればいい話になるし、そんな投機ドルが管理できない話でもないでしょう。
しかも瞬間的にイエスをとらなければ、投機ドルの問題にぶつかるということが問題であります。
さらにまた、それをやっても、交換した現地において円とドルとが相互に通用する場合に、為替管理法のない沖繩においてどのような投機ドルの防遏ができるか等の具体的な問題について、いま検討をいたしております。(拍手) —————————————
円の復帰前の切りかえの問題については、総理が申されたとおりでありますが、それについて検討すべきことが、布令第十四号の、アメリカ合衆国ドルのみをもって唯一の通貨とするという定めの問題と、施政権の問題と、さらに、沖繩に為替管理が行なわれていないという問題と、投機ドルの問題、これらをこまかに技術的に詰めて、その後において、できることならば、ただいまの総理の言われた方向に沿うように努力をしたいと考えます。
そしてさらに、御承知のことですが、投機ドルを入手して、円高、ドル安である限りは、そこに投機的なドルの所有というものに人間の悪知恵を働かせることになりますから、その点はやはり沖繩は、不幸なことではありますけれども、何回も切りかえを経験しておりましてなれておりますので、その点先般のドル・チェックでもわずか一日で完全に完了したという実績もありますから、大蔵大臣の御答弁のごとく、沖繩県民のために残そうとする
この外交ルートを通りますと、これは直ちに、現在の沖繩においては、少なくともアメリカについてだけでも、投機ドルその他についてのチェックの手段が見つかりませんし、またその交渉をするにあたってもきわめて困難である事態が予想されますので、現在の時点においては、復帰前にさらに一ドル三百六十円の交換の行為を行なうということは、私としては非常に困難であると考えておりますが、もちろん大蔵大臣ともいろいろと御相談をしておることではあります
その際における投機ドルの流入の阻止の手段、あるいはまた、沖繩における為替管理の問題等はきわめて困難である。これをただいまの現在において、復帰前に、さらに一ドル三百六十円で通貨並びに通貨性資産の交換を行なうというととは明言できないばかりでなく、その措置にかわるものとして先般の確認作業が行なわれたということを御了解願いたいと思います。(拍手) 〔国務大臣水田三喜男君登壇、拍手〕
いわんや前受け金という形式をかりて、この投機ドルが入ってきたという疑いが濃いとすればなおさらです。 そういう意味で私は、済んだことでありますけれども、これはやはりできるだけはっきりする必要があると思う。
そのできない理由と申しますのは、もしそういうことをやるということを申しますれば、それはもうたくさんの投機ドルが沖繩目がけて集中する。これはもう火を見るよりも明らかなことであります。
そうすると、当然沖繩においていずれかの日、おそくとも復帰の日にはそれが円とドルとの交換が行なわれる、当然日本政府の意思は明確であるから、一ドル三百六十円でかえられるのだということになりますと、これは私自身が考えてもそのことを証明する行為になりますから、おそらくその後の国際投機ドル等について、たとえばアメリカ系の、ドルだけであっても、防衛は非常に困難になるというふうに考るわけでございまして、私たちはやらなければならないことと
先ほど、水も漏らさない対策でやらなければいかない、アメリカと交渉する段階においては、政府の方針というものがきまったことでなければいかないということでしたが、円を通貨に切りかえていくといろ最大のいわゆるネックとなっているもの、今日までは施政権の問題だといわれた、あるいはなかなか投機ドルというものが防げない、そういう立場でむずかしいということがありましたが、きのうの大蔵大臣と復帰協の代表とのやりとりを見
したがって、琉政との間においても、琉球政府の立場において、為替管理的なものができるかどうか等については検討はしてもらっておりますが、それに対して十分な協力もしたいと思いますし、現在の時点においては投機ドルであろうと、あるいは正常な流通ドルであろうと、それをチェックする手段は実はないというのが偽らざる実情でございます。