1983-10-06 第100回国会 参議院 外交・総合安全保障に関する調査特別委員会 第2号
だから全面戦争と全面平和の間に最大限の段階を開発する必要があるというので、有名な限定核戦争論を五〇年代の末ですけれども理論化したんですが、そういういわば確かに抑止だ、使えば相互破壊ということで抑止状態というのが事実としてはいろいろ危機がありながら続いてきたわけですね。
だから全面戦争と全面平和の間に最大限の段階を開発する必要があるというので、有名な限定核戦争論を五〇年代の末ですけれども理論化したんですが、そういういわば確かに抑止だ、使えば相互破壊ということで抑止状態というのが事実としてはいろいろ危機がありながら続いてきたわけですね。
核戦争によって引き起こされるであろう巨大な破壊をまえにして、全地球的な抑止状態の安定性についての決定的な憂慮が表明されるのは、当然である。その均衡の安定性についての論議は、抑止論の提唱者に大きな困難を与えている点の一つである。永久に核兵器とともに生き続けることが可能であると主張するためには、軍備競争の結果としてあらわれるであろうどのような技術的挑戦とも無関係に、均衡が常時、維持されねばならない。
アジアの同盟国の戦力及びこれら諸国の安全への脅威から見て、短期的にはアメリカが抑止力として、また抑止状態がくずれた場合の適当な反撃力として、十分装備された一定の兵力を海外に維持することが必要であると言っております。
つまり、アジアの同盟諸国に対する米国の抑止力あるいは抑止状態がくずれた場合、反撃力として十分に装備された一定の兵力を海外に維持することが必要だという考え方なんだ。ここに言っている、西太平洋の公海に存在している同盟諸国に対しても米国が支援する決意のあることを示すこと。第七艦隊の機能を効率化するのに在日米軍基地はきわめて重要である、使用価値がある、このことは引き続き変化はない。
第二に、アジアの同盟諸国に対する米国の抑止力あるいは抑止状態がくずれた場合の反撃力として、十分装備された一定の兵力を海外に維持することが必要である、こういう指摘があります。もう一ぺん言います。アジアの同盟諸国に対する米国の抑止力あるいは抑止状態がくずれた場合の反撃力として、十分装備された一定の兵力を海外に維持することが必要である。
結局、ニクソン大統領は第二期でございまして、アメリカの国防も新たな時代に入ったといっているのですが、われわれアジアにおきましては短期的には米国が抑止力として一定の兵力を維持する、そしてその抑止状態がくずれた場合には、反撃力としてやはり一定の兵力を保有する、こういっているわけですね。われわれ日本の国に米軍が米兵力を保持しておりますが、どういう力として保持しようとしているとお考えになりますか。
私は、最近の新しい国際関係を簡単に特徴づけるとしますと、軍事面における米ソ両核大国間の相互抑止状態は、いまのところ基本的な変化はないままに、それにもかかわらず、二大軍事ブロックそれぞれの内部に、恐怖の均衡のもたらす危険な軍事的緊張や不毛な政治的対立、人為的な経済的障害から抜け出して、自国の運命は、所属する軍事ブロックやその元締めの大国の利害や都合からではなく、もっと自国の利益や信念に即して、自分たち