1986-03-07 第104回国会 衆議院 予算委員会第二分科会 第2号
実は一九八五年六月一日現在の条約批准数を私調べてみたのですが、批准条約数で見る限り我が国は数少ないのですね。世界の大国であります。アメリカが一番少ないのです。二番目にカナダが少なくて、三番目に日本が少ないということなので、特段の答弁は要らぬわけですけれども、どうも首をかしげたくなるわけです。
実は一九八五年六月一日現在の条約批准数を私調べてみたのですが、批准条約数で見る限り我が国は数少ないのですね。世界の大国であります。アメリカが一番少ないのです。二番目にカナダが少なくて、三番目に日本が少ないということなので、特段の答弁は要らぬわけですけれども、どうも首をかしげたくなるわけです。
西ドイツにつきましては、批准条約数は六十件でございます。同じく、ことしの一月一日現在でございます。それからアメリカ合衆国につきましては七件でございます。それから、ILO加盟国の平均批准条約数といいますのは、三十二件というふうに相なっております。
現在、批准条約数と申しますものはようやく加盟国の平均の三十二に達しようとしておるというところでございまして、まだ十分ではございませんけれども、この数年について申しますと、毎年二件ないしは三件というふうに、件数は少のうございますけれども、毎国会批准の承認案件の審議を国会でお願いをしておる、こういう態度にも見られようかと思います。
一応数字の上では未批准条約数百七となりますが、実はこのうち四十二条約は、わが国にとって、批准の対象とならないものであります。すなわち、その内訳、改正条約が採択されたため批准が不適当であるもの十二、新改正条約効力発生に伴って批准が不可能になったもの十三、条約が指定した国の批准が得られないため未発効のもの六、これは主として海事関係で、ある特定の海事国の批准を必要とするものでございます。
ヨーロッパ域外諸国、たとえば米国は、いままでに批准いたしましたものは七、カナダは二十四、それからインドは三十といったように、既批准条約数が軒並みに少ないという事実がございます。
○政府委員(澁谷直藏君) ソ連は加入が——今度の戦後に加入いたしておりまして、加入期間が少いというのが批准条約数が少い一つの原因になっているかと考えておりますが、アメリカにおきましては憲法の関係上、御承知のように、各州がそれぞれ州法を持ちまして、連邦法と州法との関係が非常に特異な構造を持っているわけでございます。