1988-04-13 第112回国会 衆議院 農林水産委員会 第6号
全保安林の面積の九六%が水源涵養林と土砂扞止林ですか、というもので占められている。第三セクターが新たに実施する事業というのは、こういうものとのかかわり、それから治山事業五カ年計画というのがありますね、これとのかかわり、これはどういうふうになっていくのか、この点をひとつ説明してもらいたい。
全保安林の面積の九六%が水源涵養林と土砂扞止林ですか、というもので占められている。第三セクターが新たに実施する事業というのは、こういうものとのかかわり、それから治山事業五カ年計画というのがありますね、これとのかかわり、これはどういうふうになっていくのか、この点をひとつ説明してもらいたい。
防災施設としては土砂の扞止林とか砂防ダム、排水路の設置ということを従来もやってきているわけでございますが、事業についても工事に当たってもそういったことを十分配慮して事業が進められるよう考えてまいりたいと思っております。またさらに、それぞれの地盤の従来の植生を生かすということも国土保全上重要なことだろうと思いますので、そういう点も工事に当たっては配慮さしてまいりたいと思っております。
ですから、極端なことを言えば、水源涵養林とか土砂扞止林なんというのは別につくらなくても、本当に森林資源というものを維持する、培養するというときには、こういった機能というのは当然一般林だろうと保安林だろうと、森林であれば当然持つべき機能なんだと、こういうとらまえ方、これが必要だと思うんですね。
ですから、たとえば伐採の済んだところを水源涵養林に指定してしまうとか、それから本当は土砂扞止林の方がこの地域には適しているのだという現場の判断があっても、員数合わせのために、割り当てで来ているんだからということで水源涵養林にしてしまうというようなことも全くないわけではないようなんですね。
水源涵養林とそれから土砂流出防備それから土砂崩壊防備は、元の森林法では土砂扞止林と言われておつたものでありますが、従来の保安林の編入の状況を見ますと、面積におきましてもこの三つが一番多い、それから箇所数におきましては、従来の土砂扞止林というものが非常に多いのです。と申しますのは、一つ一つの平均面積というものが、水源涵養林は御承知のように川の上流一帯というような考え方であります。
幸田林政部長にお伺いいたしますが、ただいま問題になつておりますところの長野県の長村の大明神沢の硫黄の鉱毒の問題でございますが、この鉱区の近辺は、土砂扞止林になつておるのであります。ところが坑木その他の用に供するために、この扞止林が許可なくして盗伐されておる。それは北信鉱山ですが、この鉱山業者が盗伐しておるという事実が最近明らかになつて来ておる。こういうことを林政部長はご存じでありますか。
○平川政府委員 ただいまの土砂扞止林の盗伐の件は、私は実はまだ聞いておりませんでした。しかしこれが保安林でありますならば、当然これを禁止しなければなりません。また盗伐ももちろん違法なわけでございますから、これをとどめるような措置をとる必要があると考えます。
○吉川(久)委員 この水源池もあり、しかもこの試掘個所の大明神沢の近辺は土砂扞止林になつておるのでありますが、先ほども厚生省にお伺いしたように、坑木その他の用に供するために、この扞止林の樹木が盗伐をされている事実がございます。この事情を御存じでございますか。そうしてそれに対してどういう御措置をとつておいでになりますか。
午後は県庁におきまして積寒地帯の振興対策、農林関係公共事業の進捗状況等について詳細な説明を受け、引続いて同市郊外にある亀田郷に行きまして、口径千五百ミリ、横型軸流ポンプ十二台で約一万五百町歩にわたつて用排水を行う工事を完成し、湿田を乾田化した国営事業の概要を視察し、次いで北蒲原郡南浜村において、海岸防風林の濫伐による耕地の荒廃と、それに対する飛砂扞止林の設置計画を見学いたしたのであります。
ある一本の河川をとつても、川の上流は農林省が、土砂扞止林あるいは砂防工事をやつておる、河川の中央は建設省がやつておる、河口、港湾は運輸省がやつておるというような、ばらばらな国土計画でありまして、そこに一貫した統制脈絡、さような連緊がはなはだ稀薄であるような感じをされてなりませんので、そこでどうしても一貫作業において統合された一元的な方法において、国土の荒廃を打開して行かなければならない。
しからば具体的に、いわゆる水源涵養林、あるいは土砂扞止林、あるいは防潮林というようなものを、政府が官行造林として施行されんとしておる御計画の内容をおわかりになりますれば——おわかりにならなれれば分科会で結構でありますが、いかがでございますか。