1964-05-27 第46回国会 衆議院 農林水産委員会 第53号
○足鹿委員 二法制定前の二十六、二十七年当時、輸出価格の高騰が影響して、国内価格が暴騰し、当時の肥料公団が手持ち肥料を放出したけれども、これを完金に冷やすことができなかった。そういう先例があることは御記憶があろうかと思いますが、今後についても、かかる事態の発生しないという保証はできないはずであります。現実に輸出が非常に好転し、輸出価格も上昇傾向にある。
○足鹿委員 二法制定前の二十六、二十七年当時、輸出価格の高騰が影響して、国内価格が暴騰し、当時の肥料公団が手持ち肥料を放出したけれども、これを完金に冷やすことができなかった。そういう先例があることは御記憶があろうかと思いますが、今後についても、かかる事態の発生しないという保証はできないはずであります。現実に輸出が非常に好転し、輸出価格も上昇傾向にある。
手持ち肥料を早急に配給いたしまして、でき得る限りの措置を講じておる次第であります。
しかしこれは諸般の情勢はそこまで行つていなかつたようでありますので、つまり今の段階では、なるべく公団の手持ち肥料を多く持つて、それによつて七割アツプの一時の高騰を紡ぐという処置がとられて来たのであろうと思います。今後の農業政策の問題と肥料統制との矛盾というお話でありますが、私は矛盾はないと思います。
それとも肥料の需給調整の使命を帯びた公団の手持ち肥料だから、これによつて市価の安定をさせるのだという目的であなたの方はやつておられるか、その心構えを承りたい。
この場合に手持ち肥料によつて価格を調整する必要があるのでないかということを申しましたが、その通りであるということをお答えになつた。しかし先ほどの大蔵省の事務官のお話によりますると、大体市場価格にならつて、今日の最高価格をきめておるような御答弁であつたと思うのであります。
われわれといたしましては、公団が幸い手持ちの肥料を相当数量持つておりますので、この手持ち肥料を適当に放出することによつて、地域的あるいは時期的なバランスをとりたいということでやつておるわけであります。御承知のように最近は非常に肥料が思惑買い等、あるいは一般の景気にあふられまして、予想以上に高くなつており、ことに北海道は運賃が内地より高くなるので、それだけまた加算されるという実情に相なつております。
その補給金は大体公団の手持ち肥料も合せまして年間約百五十万トンの供給ができるように補給金が組んである。従いましてその範囲においては輸出はもちろんできないわけでありますが、輸出をいたします場合には補給金をとります。
これはむろん貨車のまわりが惡いということもございますし、最近御承知のように、肥料の公団の手持ち肥料を相当程度放出をいたしておりますが、何ら価格に影響するところなく、どんどん肥料価格をあおつておる。これはすべて不法輸出に原因しておるのであります。かような重大な、はかり知ることのできないほど、恐るべき国家に対する損害を與えて、しかもこれは一通産省の、まつたく不法な行為に起因しておるのであります。