1992-03-26 第123回国会 衆議院 内閣委員会 第6号
部落解放運動では、戦後の壬申戸籍糾弾闘争や戸籍閲覧阻止裁判などに取り組んでまいりました。こうした中で、一九七六年に戸籍法が改正され、戸籍謄本の一般閲覧禁止や不正入手防止が行われるようになったわけであります。しかし最近でも、弁護士やあるいは行政書士による戸籍謄本不正入手事件が起こっております。また、結婚前の釣り書の交換と戸籍謄本の交換はいまだにかなり広範に行われております。
部落解放運動では、戦後の壬申戸籍糾弾闘争や戸籍閲覧阻止裁判などに取り組んでまいりました。こうした中で、一九七六年に戸籍法が改正され、戸籍謄本の一般閲覧禁止や不正入手防止が行われるようになったわけであります。しかし最近でも、弁護士やあるいは行政書士による戸籍謄本不正入手事件が起こっております。また、結婚前の釣り書の交換と戸籍謄本の交換はいまだにかなり広範に行われております。
部落解放同盟の解放運動の展開と、内閣同和対策審議会の同和政策などにより、同和教育が進められる一方、戸籍閲覧・交付の制限、履歴書などに本籍地詳記の省略など、差別に対する防御策がとられ、採用面接時に住所を尋ねたり、家族の職業を尋ねたりする事が禁じられ、不用意に話題がこれらの点に触れると、理由がどのようなものであったとしても、差別の意図があったものと解釈され、厳しい制裁を受けるのが現状です。
○香川政府委員 戸籍閲覧の制度というのは、謄抄本の交付請求に比べますと比較にならないほど少ないわけでございまして、これは恐らく、多数の戸籍を一括してと申しますか、閲覧して所要の事項を書き取っていくというふうなときに使われることが多いのではなかろうか。
○稲葉(誠)委員 そこで、いま言った戸籍閲覧制度の廃止と除籍簿の公開制限とかいうことと二つあわせて考えたときに、遺産分割の問題が非常に出てきますね、家庭裁判所で調停の場合もあるし審判の場合もありますけれども。そうすると子供が多くて先に行っていっぱいいるという場合に、だれが相続人だかということをともかく発見するのは、実際問題として大変な騒ぎですよ。
○稲葉(誠)委員 ここにあります戸籍閲覧の制度ですね、これを今度廃止するというのでしょう。手数かかるかもわかりませんけれども、戸籍閲覧の制度を廃止して国民が不便を感じないのですかね。どういう場合に戸籍閲覧の制度が必要なわけですか、普通の場合に。