1948-03-20 第2回国会 衆議院 治安及び地方制度委員会 第15号
およそ天災は、もとより予想であつて、それに対する予防もなかなかむずかしい問題であるが、しかし昨年の関東の大水害に鑑みましても、戰時中山林が濫伐された結果で、こういつたことは平素に多少の考應を拂えば、いくらか予知できる問題であります。そうしてそのためには道路の補強であるとか、あるいは橋梁の補強であるとか、あるいは一般國民に対してそういうことを予告して、相当の心構えができると考える。
およそ天災は、もとより予想であつて、それに対する予防もなかなかむずかしい問題であるが、しかし昨年の関東の大水害に鑑みましても、戰時中山林が濫伐された結果で、こういつたことは平素に多少の考應を拂えば、いくらか予知できる問題であります。そうしてそのためには道路の補強であるとか、あるいは橋梁の補強であるとか、あるいは一般國民に対してそういうことを予告して、相当の心構えができると考える。
昭和初年來國竝びに縣においては、本地方に砂防工事を實施してきましたので、山腹河川とも順次安定に向ひ、地元民は衷心より感謝しておるのでありますが、戰時中山林の濫伐、工事の中絶等により、山地、河川ともに荒廢の度が急激に進み、このままでは來るべき大出水を豫想するときに、不安に戰き安眠し得ない状態であります。