今戰前平和時代の財政状況に思いをいたすならば、災害復旧の補正予算の編成は、單に歳出面の検討を要するのみであつて、歳入は蓄積された資本を流用することによつてまかない得たことを思うとき、そぞろに資本蓄積の緊要なることを痛感する次第であります。
それは今一番問題になつているのは、四国、九州、中国あたりが非常に地域差が高くなるなると言うのですが、戰前平和時代にやはりそれくらい開きがあつたのか、或いは開きがなかつたのかということによつて大変な違いが出ると思うのです。細かい数字はいいのです。大体の見当でいいのですから。