また第二に、新戦車が防衛費に及ぼす影響は、その単価が高いという点だけにとどまらず、新戦車の重量は七四式戦車を十二トン上回る五十トンであるが、これだけの重さのものを運用していくためには、橋、戦車道、トレーラー、戦車回収車など現存する施設、車両を新たに改修することが必要であります。そのための経費もかなりのものになると見込まれます。
○政府委員(小野寺龍二君) ポンカスの対象になっております師団については、機甲師団、機械化師団、歩兵師団といろいろあり得ますけれども、ただいま委員機甲師団ということで例を挙げられましたので、ここに掲げられております主要装備、これもすべてではないと存じますけれども、主要装備として、アメリカの資料によりますと、戦車三百四十八両、装甲兵員輸送車三百十四両、戦車回収車三十四両、対戦車ミサイル搭載装甲車九十二両
その内容につきましては、現在のところ調達を中止しておるものにつきましては、七〇式の戦車回収車四両、これは当初予算額三億六千四百万円でございますが、これが一つ。それから六七式の戦車橋一両、これは当初予算額九千万円でございます。
なお、そのほかにも若干の——これは主要装備品じゃありませんが、七〇式の戦車回収車あるいは六七式の戦車橋、七〇式の自走浮橋というようなものも、今回は断念をしたという背景がございます。したがって、今後の主として艦船建造ですが、これは、きわめてコスト高のもので計算をしなければ、第一、業者のほうも、手をあげてこないわけなんですね。
なお、その上にございます新型戦車回収車は、七四式戦車が故障が起きましたときにこれを回収するための回収車でございますが、これは四十七年度からの継続でございまして新規のものではございません。 以上をもちまして防衛本庁予算案の補足説明を終わらしていただきたいと存じます。
なお、予算といたしましては、最後の三つ——戦車回収車、装甲作業車、戦車橋、これらは三十九年度以降の予算で措置することになっております。 それからもう一つの御質問の、新しい陸海空三軍の装備計画というものでございますが、これは三十八年度の装備計画だけを取り上げて申し上げますが、陸上自衛隊でヘリコプターが十二機、それからナイキ、ホークの装備費、そういうものが陸上自衛隊関係の新しい装備計画でございます。