1992-01-29 第123回国会 衆議院 本会議 第3号
エリツィン・ロシア大統領は、世界の注目する旧ソ連軍の核について、戦術核弾頭二万発を全廃する方針を近く打ち出すことが明らかにされております。それは、核軍縮の見地から、勇気ある決断として歓迎すべきことではありますが、しかしその実行は、資金、技術の両面で膨大であるばかりでなく、その過程で核の拡散をもたらす危険性も大いに憂慮されるところであります。
エリツィン・ロシア大統領は、世界の注目する旧ソ連軍の核について、戦術核弾頭二万発を全廃する方針を近く打ち出すことが明らかにされております。それは、核軍縮の見地から、勇気ある決断として歓迎すべきことではありますが、しかしその実行は、資金、技術の両面で膨大であるばかりでなく、その過程で核の拡散をもたらす危険性も大いに憂慮されるところであります。
○秦豊君 しかし、南は駐韓米軍を初め、ラロック氏ではないが、一千発の戦術核弾頭の配備という中で、なおかつ北側優位というふうな御認識はおありですか。
また、ラロック退役元米軍少将によれば、太平洋に配置された米軍戦略核及び戦術核弾頭は合計二千発を超え、その運搬手段は艦艇百二十二隻、航空機六百八十四機と数えられております。これらの艦艇及び航空機は日本周辺を通過したり寄港したりしているのみならず、横須賀の市民が写真に撮って記録したところによれば、核弾頭が陸揚げされ、弾薬庫に輸送されたということまでが報道されております。
(拍手) 鈴木総理、米国の退役海軍少将ラロック氏の指摘によると、太平洋に配置された米国の戦略核及び戦術核弾頭は合計二千発を超え、その運搬手段は艦艇百二十隻以上、航空機六百八十機以上を数え、これらの艦艇のすべては、対潜ロケット、アスロック、核魚雷サブロック、各種の艦対空ミサイルと核爆雷、そして巨大な海底発射弾道ミサイルなどで武装されており、さらに、空母搭載の攻撃機、戦闘機や、陸上基地のP3対潜哨戒機等
米国のあらゆる地上発進の深部進行機は、西ヨーロッパの基地を使って、ヨーロッパ、ロシア数百マイル内部にキロトン級の戦術核弾頭を投下させることが可能であると。ヨーロッパと言うけれども、これはアジアでも数百キロは同じことですね、こういう戦闘機です。 ですから、これは攻撃用の戦闘機だということを非常に否定されるけれども、敵地の奥深く入って、そこで空中戦闘をやる戦闘機だ、このように判断できませんか。
沖繩に戦術核弾頭の配備されている疑惑は、私が昨年十月ワシントンで会談したラロック氏の証言等によってもいよいよ濃厚である。復帰三年にして沖繩がかち得た「本土並み」とは、ただ一つ、県民の暮らしを追い詰めたインフレと高物価だけではなかったのか。
だから、その後出てきたサブロック、タロスその他のそうした核弾頭については、戦術核弾頭についての持ち込みは、これは別なんだという認識がアメリカ側にあってあたりまえではないか、そう思いませんか。
アジア全域の米軍への弾薬補給を任務としている沖繩の米空軍第四〇〇弾薬整備部隊は、沖繩復帰直前の米軍の内部文書に基づくわが党の調査が明らかにしたとおり、嘉手納弾薬庫、これは通称知花といっていますが、そこに少なくとも数百個の戦術核弾頭を貯蔵、管理していた。
運搬手段の開発はアジアにおけるいずれの国より先んじているとまで言われている日本が、次の段階でこれに戦術核弾頭を装備することは、技術的にきわめて容易であります。「中共の核攻撃に応ずる防衛体制を整える」というのは、政府の一貫した発言であります。