1956-03-16 第24回国会 衆議院 内閣委員会公聴会 第1号
第三は、ディスインダストリアリゼーション、すなわち非産業化の政策、これがまた資本主義国の親玉である米英の主たる目的でありまして、戦敗国たるドイツや日本を完全に非産業化する、非近代化する、できれば中世期の農業生産国にするというのが本来の目的であった。それを普通モーゲンソー・プランといって、戦争中から世界に知れわたっておったことは御承知の通りであります。
第三は、ディスインダストリアリゼーション、すなわち非産業化の政策、これがまた資本主義国の親玉である米英の主たる目的でありまして、戦敗国たるドイツや日本を完全に非産業化する、非近代化する、できれば中世期の農業生産国にするというのが本来の目的であった。それを普通モーゲンソー・プランといって、戦争中から世界に知れわたっておったことは御承知の通りであります。
戦敗国たるわが国としては、これを受け入れるべき地位にあると、こういうのが筋道であろうと思う。インドの場合においては、これは申し上げるまでもなく、終戦状態宣言その他国交平常化のこの措置は、全部インドからイニシアチブをとって書面の交換が行われておる。 もう一つ注意すべきことは、単純なる戦争状態の終結ということは意味をなさないのである。
この監理委員の報告には、さなきだに賠償の問題がやかましいときに、世界でテレビをやつておるのは大体アメリカと英国、フランス、そのほかカナダなどですが、そういうやさきに戦敗国たる日本がわれもわれもと競うてテレビをやる。それを政府は、独占はいかぬというので、自由主義のもとに許可しておる。そういうことは、今賠償の交渉の過程にあつてめんどうな問題になつている。
戦敗国たると戦勝国を問わずということが書いてある。だから戦敗国だつて正しい主張をするのに遠慮するには及ばないということは、これは道理からでも言える。