1967-03-29 第55回国会 衆議院 本会議 第7号
これは、バターより大砲の政策にほかならないのでありまして、アメリカの北ベトナムに対する戦争拡大政策に加担している政府は、第三次防のもとに兵器の国産化を進め、自衛権の拡大解釈を公然となして、核武装の準備を進めていると申さなければなりません。このような方向は、国民の意に全く反した危険きわまりないものでございます。
これは、バターより大砲の政策にほかならないのでありまして、アメリカの北ベトナムに対する戦争拡大政策に加担している政府は、第三次防のもとに兵器の国産化を進め、自衛権の拡大解釈を公然となして、核武装の準備を進めていると申さなければなりません。このような方向は、国民の意に全く反した危険きわまりないものでございます。
国際世論の中におきましても、アメリカの戦争拡大政策は全く孤立するに至りました。そこで、この困難な状況を補うために、ある意味においては、ごまかすために明らかにされましたのが、昨年四月のジョンソン構想であります。すなわち、北爆拡大を糊塗するだけではなくて、実はアメリカ、日本の資本主義経済がようやく行き詰まり段階に入ってまいりました。
そういうことになりますと、これは原潜、空母の入港を含めて、最近の日本の政府の態度、無制限なる戦争拡大政策を支持する態度、アメリカの最近の様子から見ますと、マンスフィールドの言うように、戦争が大陸に向かってまで拡大する危険が生じてまいりました。
これは、東南アジア軍事同盟、特に南ベトナム、ラオス、タイを拠点とする最近の凶暴な侵略と戦争拡大政策とともに、全アジア人民がとうていこれを許すことができない内容です。 このアメリカの侵略と戦争の政策を貫くものは、常に反共です。反共産主義、反社会主義です。反共政策ですよ。反共の名前さえあれば、どんな無法でもあえて意に介さない。ここに彼らの本質があります。
これがトンキン湾の武力侵略以来の北ベトナムにおいての戦争拡大政策と関連して語られているところに非常に特徴があります。 第三に、朴正煕は、太平洋における反共の中枢は韓国、アメリカ、日本、台湾である。この三者の結束だけがアジアの安定を確保すると強調したのであります。
しかも、ベトナムを中心とするアメリカの次から次へ新たに計画されるような危険な戦争拡大政策に対して、物資、経済の援助が行なわれる。そればかりか、日本人がこの戦争に介入し、参加しつつある。いわばベトナムに対するアメリカの侵略戦争の片棒をかつぐ。こういう道が進められている。そうして、日本の沖繩、佐世保にはアメリカの原子力潜水艦が現に入ってきておる。