○国務大臣(鈴木善幸君) 昭和三十八年の国民栄養調査の結果、熱量で申し上げますと二千八十三カロリー、たん白質が七十一グラム、カルシウムが〇・四グラム、鉄が十三ミリグラム、ビタミンAが千四百五十二国際単位、ビタミンB1が一・〇三ミリグラム、ビタミンB2が〇・七九ミリグラム、ビタミンCが七十九ミリグラム、材料費が百五十七円四一七銭、一カロリー当たり七銭六厘、成人換算率熱量が〇・八八七という数字です。
尤もこの中には老人もおりますし、子供もおりますし、又男女も共におるわけでございますが、これを成人換算率〇・八二九というものを用いまして成年単身者の場合に換算いたしますと、これが二千四百七カロリーということになるのであります。この二千四百七カロリーという数字は、昨年の一万一千二百六十三円の給与水準を人事院が勧告いたしました場合に比べまして七十一カロリーの増加になつておる。
成人換算率といたしまして〇・八二九という数字を用いましたので、従いまして成年単身男子というものは二千四百七カロリーということに相成つたのであります。
そのときに人事院においてはこの成人換算率という、いわゆる厚生省の国民栄養調査の結果にのみ用いられるところの換算率をそのまま変動性に富んだ、いわゆる机の上で計算された安本需給計画の千九百三十七カロリーというものに当嵌めて作られたのが、この人事院勧告の基礎資料であります。