1949-10-19 第5回国会 参議院 地方行政委員会 閉会後第12号
現に先程、來年度の國庫予算を決める場合にも、千二百億円につきまして、いろいろ疑問があつたわけでありますが、つまり千二百億と一應政府原案は決つておりまするが、この点はシヤウプ勧告と同じでありまするけれども、ただ補助金の廃止をシヤウプ勧告以上にやつている。それから又、一般平衡交付金を系統に持込むべき負担金が、シヤウプ勧告では大体四百億というぐらいの程度であつたのであります。
現に先程、來年度の國庫予算を決める場合にも、千二百億円につきまして、いろいろ疑問があつたわけでありますが、つまり千二百億と一應政府原案は決つておりまするが、この点はシヤウプ勧告と同じでありまするけれども、ただ補助金の廃止をシヤウプ勧告以上にやつている。それから又、一般平衡交付金を系統に持込むべき負担金が、シヤウプ勧告では大体四百億というぐらいの程度であつたのであります。
しかしその後すでに政府は給與法案に対しては、一應政府原案を提出しておるので、それを撤回するかしないか、あるいはそのオーケーのとれた修正案に対していかなる取扱いをして、國会に提出するかの域にまで達しておらぬように思います。
わが党が所得税法等において一應政府原案を支持したゆえんは、政府原案の万全を証明するものでなく、現下の財政事情と思い合わせ、國民負担の軽減を新税の排除によつて行い、政府原案の欠点是正は、中間安定諸施策とにらみ合せて、租税法規の抜本的改正に讓つた次第であります。
こういつたものをこのまますべて國会の名誉にかけて通すということは、これは非常に危險なことであつて、この際一應政府原案というものを撤回いたしまして、そして経済統制をうまくやつて配給を円滑にし、あるいは違反がないということはだれだつてこれは異論がないわけでありますから、政府が企図しておりますような、ほんとうの建設的の趣旨に則るような法案を、この際司法委員会の方々と決算委員の方と両方で共同して、全國民が納得