1948-08-11 第2回国会 参議院 司法委員会資格審査不実記載に関する小委員会 閉会後第4号
ですから今の御質問のように被告人ともなれば、多くの者が憂鬱状態になるのは、これは一般通念なんですが、それと区別を多少しなければならん。平野さんの方には、曾ては抑鬱症を起した病歴があります。それから体のそういうタイプ、それと氣質においてチクロチミーの氣質を持つておるということがある以上、一般の場合とはちよつと区別して考えるのが普通でございます。
ですから今の御質問のように被告人ともなれば、多くの者が憂鬱状態になるのは、これは一般通念なんですが、それと区別を多少しなければならん。平野さんの方には、曾ては抑鬱症を起した病歴があります。それから体のそういうタイプ、それと氣質においてチクロチミーの氣質を持つておるということがある以上、一般の場合とはちよつと区別して考えるのが普通でございます。
以上の所見から證人平野力三は、軽度なる憂鬱状態を呈しているものと認めざるを得ない。 そこで、本状態を呈する病氣は一種ではないのであつて、憂鬱状態を抑鬱病と即断するを許さない。病名の診断には他の部面からの考察を必要とするので、二、三について述べる。