1961-05-12 第38回国会 衆議院 決算委員会 第30号
従って、やはり結核対策としては、若い者については、新たな感染源を防止する、長年者からばい菌を受けるのを防止する、BCGを初め予防をして、かかっても早期発見してなおりがいいときになおす、これに重点を置いておる。
従って、やはり結核対策としては、若い者については、新たな感染源を防止する、長年者からばい菌を受けるのを防止する、BCGを初め予防をして、かかっても早期発見してなおりがいいときになおす、これに重点を置いておる。
しかも、最近は、結核患者が比較的低所得階層に集積して、これらが感染源となって結核対策の進展を妨げている実情にかんがみまして、今回、このような感染源患者に対する施策を強化して、結核対策の一そうの推進をはかろうとするのが、本改正法律案の目的であります。
○尾村政府委員 今おっしゃられました濃厚感染源、これは予算をとるとか、そういうことで通俗的に私ども使っておりまして、実際に今度の法律改正でお願いしておりますのは、従来の二十九条のままでございまして、要するに結核患者がその同居者に結核を伝染させるおそれがある場合、これをさしておるわけでございます。
この結核予防法の今度濃厚感染源に対して国庫支出を八割にするという法律、ある程度前進であることを認めるわけでございますが、数年前に出ました社会保障制度審議会の勧告では、このような濃厚感染源に限ったものではなしに、数年前に全額公費負担ということで打ち出されてあります。そこには十割国庫負担の場合と、八割国庫負担であって、残り二割を公費負担という場合の両方選択を許すようなことになっておるわけでございます。
濃厚感染源というものをかちっとワクをはめて、それから後の対処は、絶対的な経済状態とか環境とか栄養とかということに分けておられるが、濃厚感染源の前の、一つ手前です。発病はしておるけれども、今濃厚排菌をしていないというようなところ、これはちょっとしたことで濃厚の排菌をするおそれは多分にあります。
○政府委員(尾村偉久君) もちろんこの命令入所の対象は、現行のこの法律にございますように、環境上公衆に感染のおそれがあるというような公衆衛生上の条件と、それからもう一つは、今度のねらいの一つであります低所得階層に、この経済的な負担が困難で、治療を受くべくしてその感染のおそれのあるような重症の結核患者が治療を受けておらないという点を救済するという意味で、その意味では、ある程度の、経済的困難なところに、
これに対しまして、現実に予防法を適用いたしまして今回の治療をさせるという基礎になります感染者の数となりますと、いわゆるこれは行政的に把握しておる数ということが現実の対象になるものでございますから、その点は何によるかといいますと、これは登録患者、これは予防法で必ず届け出ることになっておりますので、登録患者になるわけでございます。
○坂本昭君 従って、公衆衛生上の面から、この感染源となると、これはガフキー陽性だとか、空洞があるとか、あるいは特別な環境、理髪とか、直接一般大衆に接するそういう特殊な環境、そういうことが感染源としての公衆衛生上の特性を示すと思うのですが、その厳格な数、特に要入院が八十六万あり、それから空洞があると思われる人が四十一万あるというふうな統計が出ておりますが、この要入院八十六万、空洞が四十一万、この中で、
いわゆる病気が進行中であるというものが九十万、そのうちの感染性が肺結核のうちで上にございます二十四万人、これが感染性でございます。これが登録患者のうちの見込み。そのうち十月一日現在で入院している者——今も継続しておる者でございます。出入りは若干ございますが、十月一日現在で十万人が現に入院中の者、それから在宅治療のうちに十一万人感染性の者がある。
ところで、その百五十五万の中で、感染源患者というものが、どのくらいいると推定されますか。
○政府委員(尾村偉久君) これは私の方で最近年々登録患者、新登録患者について調べておるわけでございますが、たとえば昨年約二百保健所で一月から十二月まで一カ年間に正確に新規登録されました者につきまして、詳しくその内容を調べましたところ、全体の新規登録患者のうち活動性の感染性患者というものが二五%、四分の一ということでございます。
○川上政府委員 私は一般的な趨勢がそうだということを申したわけでございますけれども、御指摘の通り確かに経済的あるいは社会的な理由で、入院したいができないという者が、要入院の三二%もあるというような調査の結果になっておりますし、あるいはまた感染性のもので入院を要するというものもまだたくさん在宅しておるわけでありますが、そういうものは今後指導あるいはその他の方法によって入院治療できるようにしなければならぬということはもちろんでございまして
せっかく公費を十分の八も負担して精密検診をやって感染源を防ごうという結核予防法の一部改正でありますが、これは単なる改正の美名に終わってはだめなんでありまして、やはりこれが実際に利用されて感染源が隔離されなければなりませんから、この公費治療の手続の簡素化ということについては十分お考えをいただきたいと思うのですが、現実はそうでもないようですが、一つ何かお考えを持っていらっしゃいますか。
○尾村政府委員 このツベルクリンによる、結核に免疫があるかないか、あるいは既感染であるかどうかの反応、これは非常に有力なものでありまして、おそらくこれほど広くまた確実に使われているものはないと思われます。非常に価値のあるものであります。これは一そうより多数にできるようにすべきである。
○政府委員(尾村偉久君) これは消化器系の伝染病でございますから、中途での遮断ということも、要するに、こういうような伝染病の場合には、患者がなくなれば菌がなくなるということが一つと、それからいわゆる感染経路をなくしていくことが一つと、それから人間から人間へうつる中間を遮断することが一つ、それから最後が、受ける方が受けつけないような抵抗力をつける方法、これは人工免疫も一つであります。
これはおそらく北海道の例でも半数以上がもうすでに感染を受けて免疫性を持っております。こういうものについてはいわゆる一回だけの追加免疫でいいわけです。ただそれ以外の方についてはやはり二度三度、正規のやつも必要である、こういうことになるわけであります。
なぜ感染経路を遮断しないのか、なぜヴィールスを根絶する方法を講じないのか、その方法はどうしてもだめなのかどうかということをちょっと聞かせていただきたい。
その第一は、現在保健所その他で把握されておりまする感染性の患者、その中の約五六・九%、すなわち数にして申し上げますと十三万六千人、こういった患者は現在のところ在宅のままで、家族その他に感染させる、こういった危険性を持っておるというふうにいわれておるわけです。
こういう現象が生まれてきておるわけですが、従っていわゆる低所得者階層が感染源となって、これが結核対策の進展を大いに阻害しつつある。従ってそういう感染源対策が今度提案されましたが、改正案によって講ぜられる、このことはやはり一つの進歩であるというふうに私は考えます。
○尾村政府委員 ただいまのお話にございました通り、在宅の感染性の患者約十三万強というものは推計から認められるわけでございます。ただしこれは昨年全国につきまして、約半分の地域で管理をやりました結果を二倍いたしまして、すなわち全国に延ばして把握した数でございますので、実を言いますと、この三月現在で、確実にどこのだれがこれであるかということを把握したものはこの半分であります。
そうでないと、何かほとんど、私が聞いたところによると、そこで働いているのを実際に調査したら八〇%も九〇%も感染をしている。その働いておる人の八〇%から九〇%の人がそういう病原体を持っておる、こういうように聞いておりました。
ところが、実際上としては、そこで働いているそのような雰囲気ですか、その製造場にやはり長くいるほど感染の率が多くて非常に害がある。この関係の労働者の方から、今三社しか実際にやっていないわけですが、この労働者の方々から非常に強い要求や要望が私は基準局にも来ていると思うのです。
あなたのところではそれを親切に扱うということになれば別だけれども、予防法の建前としては、感染源がなくなればいいわけですからね。だから菌の出ている場合には今度の改正で安心できると思うのです。問題は、菌が出なくなった場合どうするかということが非常に問題を含んでおると思うのです。今度の予算では何人分くらい見ておられますか。
○尾村政府委員 これは人畜共通伝染病の一つというようなことになっておりまして、動物から人間に感染する、しかもそれが主として母親がかかった場合には胎児の脳を侵す、胎盤を通じて感染を起こすというようなことをいわれております。
濃厚感染源だけで事足れりとするのでは、厚生行政などというものは社会保障を捨てたものだと言わざるを得ない。それから国民健康保険については七割の国庫負担をするようにということは、これも六年前の勧告です。社会保障制度審議会の今までの慣例をごらんになりますと、非常に一生懸命作って勧告をした。ところが、大体自民党の政府はなまけ者が多いので、勧告の十分の一くらいしかしない。
そこで、結核の問題については、今のように濃厚感染源というような縛り方をして金の出し惜しみをするのじゃなしに、すべてについて公費負担をしなければならないということは六年前に出ているのです。厚生省は今度どういう原案を出したのですか。ただ原案について大蔵大臣は大なたをふるわれたのか。原案自体がみみっちいものであったのか、お答えを願いたいと思います。
その他環境衛生と小児麻痺の発病関係について、保菌者と感染経路の問題等についても熱心に質疑が行なわれましたが、その詳細は会議録に譲ります。 かくて質疑を終了し、討論採決の結果、本案は全会一致をもって原案の通り可決すべきものと決定いたしました。 なお、本案に対し高野委員より附帯決議を付することの動議が提出され、採決の結果、これまた全会一致をもって可決せられました。 その決議を朗読いたします。
○国務大臣(古井喜實君) 今回のこの結核の命令入所の問題でありますけれども、これは御承知のように、感染度の非常に強い人を入所させようというわけでありますので、そこの程度の見分けの問題は扱い上起こりましょうけれども、しかし今回の措置で、大体必要と考えられる人はこの扱いができるのだ、そういうふうに考えております。
二、ポリオビールスの感染経路の探求のために、政府は政府の機関において研究を進めると共に、その他の官公私立機関におけるその研究を助成する対策を講ずべきである。 以上であります。
以上の説明を要しないと思いまするが、第一のところで生ワクチンを含む各種ワクチン類については、さらに応用上の研究の必要があるということは、生ワクチンを使用した場合の副作用の除去と、こういうような問題についての臨床上の研究を含むほか、さらに排便になりました場合に日本の農村におけるかのごとき、その排便を肥料に利用する現段階において、その利用についての適否の問題、もしも不可だとするならば、それをいかにして感染
これはすなわち日本に来た米国兵がかねて薄い感染のために、自然免疫を持っておらなかったというために、日本の濃厚な浸淫のところに入りますと爆発的に大きくかかると、こういうことを述べてあるわけでございます。これはまた、マルタ島における問題あるいはフィリピンにおける問題等と同様な例でございます。
それからもう一つは、やはりそういう空気の中に長く時間をかけて多くいるということは、それだけ感染率が多いということしか判断できないので、目に見えて物体が当たるとか何とかいうのではないので、大気中の問題ですね。だからそういう点からいって、相当労働時間の規制というものをやらなければいかぬのじゃないか、こう思うのですが、どうですか。
しかし、日本人で発病するのは千人に一人で、九百九十九人までは軽い感染を受けて、何ら臨床症状を起こさずに、むしろ免疫だけ獲得する。ちょうど今言っておる生ワクチンによる免疫効果のようなものを日本の状況では自然的に受けておる。それで、万々一、千人に一人くらい体質の弱い者が発病する。ところが、アメリカ等では文化が進んでいるために、環境衛生等が進んでいるために、生まれてからごくわずかしか洗礼を受けない。
○政府委員(尾村偉久君) 今までの知れておる、私の聞いた範囲でも、その点いつも疑問に——長いこと学界でやっておった問題なんでございますが、今のところ、一応の結論的な観測として承知しておりますのは、やはり不良な環境、すなわち人間の口に入りやすいところの方がほんとうは感染しやすい。しかし、それをたとえば赤ん坊が生まれます。
感染するということはあらゆる方面からくるでございましょうが、普通の伝染病では交通に比例するというようなある意味合いのこともあるようですが、そういうような事柄はお考えになっているんでしょうか、どうでしょうか。 いま一つは、保菌者の問題でございます。病源体保有者というものの一体検索ができるものなりやいなや、現在そういうものがあるかどうか。
それが自分の兄弟の子供たちに、どのくらいの期間で、どういうふうに感染するか。それがさらに次々と外に出てくる、一ぺん弱めた菌でありますが、日本の環境でまた強い菌に戻るかどうか、この試験で初めてそれに結論が出るわけであります。
そのために結局流行期に間に合わなくて、とうとい生命を失ったり、また小児麻痺に感染するということになったならば、私は時間的におくれるということが非常に大きな問題になってくると思うのです。私は実際に小児麻痺に罹病したりあるいは死亡したりしたそういう方々の立場になりますと、恨んでも恨みきれないのでなかろうかというふうな感じを持つわけでございますが、その辺はいかがでございますか。
そういうムードが生まれつつあるというわけで、非常に売春対策審議会でも問題になっておるわけなんですが、そういった点について、やはりある程度厚生省は明確に言っていただいて、そうじゃないんだ、こういう病気は減っているんだというようなこと、並びにそれにかからないようにする、感染源というものに対する徹底的な検診と治療という点に重点を置いていただいて、なおかつ予算が減らないように、恥ずかしいから医者に行かないという
手足が麻痺するのですが、手足の病気じゃなくて、病源菌であるヴィールスが口から入って腸の中で感染してこういう麻痺を起こすのであります。ところが、そういう腸内には似たところのヴィールスが幾らもほかにあるということが非常に研究上、臨床上問題になる。
しかも、最近は結核患者が比較的所得の低い階層に集積し、これらの患者が感染源となって、結核対策の進展を妨げている点が大きく、これがため、今回、このような感染源患者に対する施策を強化し、もって、わが国の結核対策の一そうの推進を期すべく、ここに、この法律案を提出した次第であります。
しかも、近年は結核患者が比較的所得の低い階層に集積し、これらの患者が感染源となって、結核対策の進展を防げている点が大きく、これがために今回このような感染源患者に対する施策を強化し、もってわが国の結核対策の一そうの推進を期すべく、ここにこの法律案を提出した次第であります。