1963-03-29 第43回国会 参議院 本会議 第16号
英国側は、戦前における日本商品の廉価大量輸出の再現をおそれる事情もあり、交渉は難航していたのでございまするが、日本側の自主規制、意匠盗用取り締まり等が実効をあげて参りましたことや、また、わが国最近の経済成長の結果、輸出市場としての日本の再評価等の情勢の発展もありまして、昨年十一月十四日、池田総理大臣訪英の際、ロンドンにおいて、本条約及びこれと不可分の一体をなす署名議定書並びに二つの議定書が署名調印されるに
英国側は、戦前における日本商品の廉価大量輸出の再現をおそれる事情もあり、交渉は難航していたのでございまするが、日本側の自主規制、意匠盗用取り締まり等が実効をあげて参りましたことや、また、わが国最近の経済成長の結果、輸出市場としての日本の再評価等の情勢の発展もありまして、昨年十一月十四日、池田総理大臣訪英の際、ロンドンにおいて、本条約及びこれと不可分の一体をなす署名議定書並びに二つの議定書が署名調印されるに
それから、若干の陶磁器について、きわめて少数であるけれども、まだ意匠盗用の事例があるのじゃないか。さらに、今度の条約ができたに関連しまして、東京における英国の大使館の経済担当官をもっと増強すべきであるというような意見が、おもな意見であったように聞いております。
それではこちらとしてはとうていのめないわけでございますが、当時は、御指摘のように、意匠盗用の問題等々が非常に表面化しておりまして、その問題の解決に追われておったような形であったわけでございますが、その後、例の意匠盗用問題等々は、綿製品につきましても、あるいは陶磁器につきましても、非常に大幅な改善を見て参りまして、先方の方からもその点については態度を基本的には改めるというような空気になってきたわけでございます
まず、輸出品の意匠改善費といたしましては、二千三百十二万二千円を計上し、わが国輸出商品の意匠を改善するため、意匠及び製造技術の研究、各種講習会の開催、輸出雑貨の意匠盗用及び模倣の防止等の措置を講ずることといたしております。
通産省関係の貿易関係で、一年間に外国意匠盗用が二十六件もある。ずいぶん外国から非難されているわけです。オリンピック標識についても盗用のおそれがあるというわけですが、これらと一脈通ずる問題ですが、最近非常に問題になっている海賊出版ですがね、これも御承知のごとく、ユネスコの方から日本の著作権協議会並びに政府に対して、報告を求められてきている問題ですね。
結局向うで問題を起した場合に、意匠盗用だとか、こういうようなわけで、流通面で押えられると思うのですが、そういうような場合には、先ほどの御説明によりますと、最近の取引契約では発注者に、バイヤーに責任をとらす、こういうようになっておりますけれども、現実には一体だれが責任を、その損害を負担したのか、負わされたのか、従来の実績を一つ述べてもらいたい。
○田畑金光君 この資料によりますと、この意匠盗用を犯したのは「取扱業者の大部分は、中流以下と思われる。」、こう述べておりますが、中流以下の業者が多いというのは、これはどういう事情によるのか。
○田畑金光君 相手方の、バイヤーの希望というか示唆というか、申し入れ等によって、こういう意匠盗用が起きた事例も相当あった、こう資料には述べておりますが、これはどういうことなんですか。
ただ、御質問のように、どういうケース、どの程度がこっちが悪く、どの程度向うが悪いということは、ちょっと申し上げられないのでございますけれども、まあ意匠盗用の問題は多々ありますですけれども、今後日本としても、御承知の通り、意匠センターを作るとか、それから、イギリスの場合なんかの例になりますと、よく会議をして打ち合せる、そういうシステムもできて参りましたから、今後はだんだん減るのじゃないかと、そういうふうに
○説明員(伊藤繁樹君) 意匠盗用の問題につきましては、ただいま御質問にありましたように、外国の商社なりメーカーなりが、デザインを指定いたしまして内地のメーカーに作らせまして、内地のメーカーの方は中小企業者が多いものでありますから、その間の事情をよく知らないで作りましたその結果が、外国におきまして意匠盗用の問題を起しているというようなことが、非常に数多いわけでありまして、われわれの方の指導方針といたしましては
まづ、輸出品の意匠改善費といたしましては、二千三百十二万二千円を計上し、わが国輸出商品の意匠を改善するため、意匠及び製造技術の研究、各種講習会の開催、輸出雑貨の意匠盗用及び模倣の防止等の措置を講ずることといたしております。
それから次に六ページでございますが、輸出雑貨意匠盗用及び模倣防止補助、それから輸出繊維意匠改善費補助という費目がありまして、いずれも金額はわずかでございますが、新しく入った費目でございます。これは雑貨意匠センター及び繊維デザイン・センターというものが現在できており、そこでデザインの盗用防止のために登録業務を行いますが、それに対する補助をいたそうというわけであります。
○菊池委員 大臣が英国においでになりましたときに、日本の業者の商品の意匠盗用問題で御迷惑を受けたようでありますが、外務省のこれに対する弁明は不良の外人バイヤーの言うことを日本の業者がそのままに受け取って作るために、そういったような誤解を受けるという弁明でありました。これはいいといたしまして、対内的に日本の業者を大いに啓発しなければならぬと私は考えます。
次に、「イギリスが日本と最恵国待遇を含む条約を締結することをしぶっておる理由の一つには、意匠盗用の問題等があるようであるが、先方から繊維品についての苦情が来ていると聞いているが、実情はどうか」、という質問に対して、「意匠盗用の問題等は、日本側にだけ非があるのではないが、先方が日本の実情に通じていないことから起るのが最大の原因だと思われる。
りまして、それに対しては日本からミッションを送って向うの了解を得ると同時に、また向うからもこの間うちミッションが参っておりまして、よく当時者と話し合いをして、これからもまた、今局長が言いましたように、海外の見本を取り入れて——これは実は、無知識のために、あるいはまた英国と日本との元来の制度の相違のために間違いも起ることがありますので、そこで、そういう見本を取り寄せて、広く日本のメーカーその他に見せて、意匠盗用
○政府委員(下田武三君) まあイギリスが一番競争相手として日本をおそれておりますためにわいわい言って参りますが、実はイギリスだけでございませんで、陶磁器、織物につきましては、アメリカにおきましてもカナダにおきましても、また、ベルギーにおきましてもスイスにおきましても、ドイツにおきましても同じような意匠盗用の問題が起っておるのでございます。
○佐藤尚武君 今の問題に関連して一つお伺いしたいのですが、今の意匠盗用の問題でありますが、イギリスからは繊維品について苦情が来たとかという話も聞いておりますが、その辺の実情をお話し願いたいのと、それからまたそれに対応する対策の問題、二国間での交渉は、通商条約に関連した交渉の中に意匠盗用の問題も含まれるのか。
イギリスは昨年来わが国のガット加入に関連して、意匠盗用、航空、領事等の各国別協定を結ぶよう提案してきたのでありますが、これが日本間品ボイコットを合理化するための手段であったので、日本側はこの提案を拒否したのであります。ところがイギリスはこれをもってわが国のガット加入承認の前提条件が満たされていないとして第三十五条を適用しておるのです。
もう一つ名古屋で非常に問題になつておりますのは、これは十分御承知の通り、イギリスの方で起つておる問題でありますが、意匠盗用であります。これはイギリスの方で繰返し繰返し問題にされて実は困つております。むろんイギリスと日本と特許法なども違つておりますし、事情も違いますので、イギリス側の業者が述べておる苦情は、私は肯定できる面もあります。