1954-02-04 第19回国会 参議院 地方行政委員会 第2号
そこでこれまでの事件の検討の経過を総合して見まするに、今回の不幸な事態を惹起しました主なる原因は、先ず警視庁、皇宮警察と、これを所管する国家警察本部、及び宮内庁が関係当局者問の事前の連絡の不十分、当日三十七万人余に及ぶところの多数の参賢者に対し、これに相応する設備と、適当な整理誘導をなす等の上に欠くるところがあり、殊に悲惨事発生の防止について、臨機応変の措置が十分でなかつた点にあるように思われるのであります
そこでこれまでの事件の検討の経過を総合して見まするに、今回の不幸な事態を惹起しました主なる原因は、先ず警視庁、皇宮警察と、これを所管する国家警察本部、及び宮内庁が関係当局者問の事前の連絡の不十分、当日三十七万人余に及ぶところの多数の参賢者に対し、これに相応する設備と、適当な整理誘導をなす等の上に欠くるところがあり、殊に悲惨事発生の防止について、臨機応変の措置が十分でなかつた点にあるように思われるのであります
即ち、悲惨事発生の原因は左記の如くである。 一、 関係当局たる警視庁、皇宮警察本部(国家地方警察本部所管)並に宮内庁が昭和二十三年以来毎正月初頭に行われた参賀行事が無事であつたのになれ、本年の参賀者三十七万余に上りたる大衆を迎へ入れ又、之を退出せしむるにつき、相応の設備と適当なる整理誘導をなすを怠り、殊に悲惨事発生の防止につき臨機の処置を構ずるに欠くる所ありし事。