今、小泉内閣の支持率は三割台に落ち込み、統治能力を失いつつある小泉内閣が、みずからの延命と悪法成立のために会期を延長することは許されません。
与党側は公聴会設定のいろいろな理由を挙げましたが、どんなに説明しても二十一日公聴会設定はしゃにむに悪法成立を図るものでしかありません。マスコミには早くも二十五日本会議採決の報道さえあります。税制法案をめぐる動きは、税制特別委員会の設定も拒否したことに見られるように、慎重審議ではなく早期成立を前提として動いており、我々はこの異例の公聴会設定もその一部として見ざるを得ません。
そもそも、衆議院における与党の強行採決は、総理の外交日程に国会審議を従属させ、大増税の悪法成立をしゃにむに急ごうとするものにほかなりませんでした。その上、これまでの前例も無視し、衆議院でも設けられた本案についての特別委員会を参議院には設置せず審議の形骸化に道を開くことは、参議院の権威をみずから踏みにじるものと言わなければなりません。
法務省がそれでもなお既存の借地・借家人の権利は将来にわたって確保されると説明するのは、反対運動を鎮静化させて、悪法成立をしゃにむに押し通そうとするものとの批判を免れ得ないでしょう。 最後に、この法案が提出された経過について触れざるを得ません。 借地法、借家法の改正について、法務省は当初、借地・借家法は民事の基本法であり、見直す考えはない、むしろ地価の高騰を抑える方が先だと言明していました。
(拍手)政府・自民党がこれら一連の悪法をごり押しする一方で、公務員の給与引き上げ法案を会期内に処理せず先延ばしにしたことは、これをいわば悪法成立の人質にするというものであり、断じて許すことができません。
○村上弘君(続) 我が党は、政府・自民党が長期債務の大半を放置しておきながら、一日延ばせば一日赤字がふえるからといって国民をせき立て、悪法の実態が国民に知れ渡る以前に、一日も早く悪法成立を強行しようとしている態度とやり方を絶対に許すことはできません。
このような驚くべき異常な事態の責任は、挙げて中曽根内閣の悪法成立に全面的に迎合、協力し、委員長としての公正なる立場を貫き慎重審議をなすべきその職責に反した委員長高平公友君の責任に帰すべきものであります。 良識の府といわれる参議院において、かかる審議軽視、行政府追随の事態が許される道理はなく、それに全面的責任を負う高平君の内閣委員長解任は当然と言わなければなりません。
(発言する者あり)にもかかわらず、自民党が頑迷固陋にも一切の修正に応じようとしないのは、国会を悪法成立の道具にしようとする反国民的姿勢のあらわれ以外の何物でもありません。(拍手) 最後に、金のかからない選挙という本案提出のうたい文句についてであります。金のかからない選挙は、自民党が金権体質をなくすことによってこそ実現ができるのであります。
となると、やっぱりそういうシステム、そこに触れる人が年間十万じゃ余りにも——出ているのもいままでは反対、反対、成立したってこれは悪法成立なんということになると、余りにもこれは悪いイメージが先行している、あるいは残る可能性がある。であれば、いわゆる道路の検問のときに、定期点検表を持っていますかと、一言、携行してくださいよと。やっていますかと。やっていなかったら、やってくださいよと。
この点できわめて重大なことは、今回もまた、強行採決・国会空転・議長あっせんという悪法成立の旧来のパターンが再現されたことであり、しかも、それが予定の筋書きであったという疑惑さえ報道されていることであります。 このような事態は、翼賛国会と批判された昨年暮れの五党合意を形を変えて再現したものにほかなりません。
(拍手) 福田内閣と自民党が、会期延長をごり押しして、あくまで悪法成立に狂奔することは、このルールを公然と無視したものであります。党利党略以外の何物でもないことをここに強く指摘いたしまして、私の反対討論を終わります。(拍手)
私は、先ほど指摘した諸点を政府が今後の施策に生かすよう強く要求するとともに、かかる悪法成立に当たって、審議が尽くされていないことをみずから認めながら、五党合意を理由に質疑すらも認めず採決に持ち込んだことの不当性、これを再び強く批判し、私の反対討論を終わります。(拍手) —————————————
また事情を知りながらこれを黙許しているとするならば、国会をじゅうりんし、慣例を無視して悪法成立に加担したところの共犯者ということにもなるのでありまして、議長、副議長の責任ははなはだ重大だと考えるのであります。