1972-05-11 第68回国会 参議院 法務委員会 第13号 恩赦は、沿革的には、君主の恩恵仁慈として行なわれことに淵源すると言われ、わが国におきましても従来は皇室の慶弔や国家的慶事に際して行なわれるのを常例といたしておりました。しかしながら恩赦は、むしろ、社会事情の変動や本人に行状の改善などが見られますため、もはや刑罰がその意義を失なったと認められますような場合に、その不合理の救済をはかるという方向に重点を置いて運用されるべきものと信じます。 佐々木静子