1948-11-26 第3回国会 参議院 本会議 第15号
討論の段階におきましては、或いは所長、評議員の任命につきまして官僚主義に堕することがないように、或いは国語統制が文化統制、思想統制を招來することがないようにとか、或いは研究所の自主性を確保しなければならんとか、或いは國民感情を尊重して、研究が独善的に陥つてはならんというような適切且つ有益な意見の開陳がございまして、文部委員会は全会一致を以て本案を可決いたしました次第でございます。
討論の段階におきましては、或いは所長、評議員の任命につきまして官僚主義に堕することがないように、或いは国語統制が文化統制、思想統制を招來することがないようにとか、或いは研究所の自主性を確保しなければならんとか、或いは國民感情を尊重して、研究が独善的に陥つてはならんというような適切且つ有益な意見の開陳がございまして、文部委員会は全会一致を以て本案を可決いたしました次第でございます。
しかし言論出版の自由というものは、先ほど木村委員長からもいろいろお話がございました通り、私どもはこの用紙の割当、いわゆる紙を通しての思想統制を行われるわけでありまして、非常に紙というものが單なる物としての價値ばからでなく文化的な價値をもちます。たとえば先刻の第十條第二項に対する大臣の答弁のごときは不謹愼極まるものと申しますか、私をして言わしむるならば浅薄極まる御答弁であると言わざるを得ない。
○冨田委員 私どもはかつて戰爭当時から長い間情報局による一つの思想統制が、紙の配給によつて行われておつたことを記憶しております。