1986-10-30 第107回国会 衆議院 内閣委員会 第5号
この二十一日の衆議院本会議で私は防衛二法改正案について御質問いたしましたが、そのとき、戦前における日本の大東亜共栄圏思想、そして同じく戦前のナチスドイツのゲルマン民族に対する特別な純血性と単一性の強調、これらが不幸な戦争への思想的要因になったということを思い起こしつつ、中曽根首相の単一民族発言について質問いたしました。
この二十一日の衆議院本会議で私は防衛二法改正案について御質問いたしましたが、そのとき、戦前における日本の大東亜共栄圏思想、そして同じく戦前のナチスドイツのゲルマン民族に対する特別な純血性と単一性の強調、これらが不幸な戦争への思想的要因になったということを思い起こしつつ、中曽根首相の単一民族発言について質問いたしました。
日本における戦前の大東亜共栄圏思想、ナチスドイツが行ったゲルマン民族の純血性、単一性の強調を思い起こすならば、総理の単一民族発言は、一国の総理として、アイヌの方々を初め他民族で日本国籍を取得された多くの方々の存在を無視、黙殺するという、許すべからざるものであると同時に、総理の発言は、日本を軍事大国に押し上げていく上での危険な思想的要因となるものです。