2010-05-31 第174回国会 衆議院 本会議 第33号
伝説の種牛と言われ、長年にわたり畜産界に大功労をなした安平も、エース中のエースであった忠富士も、殺処分の対象となりました。宮崎県の畜産のみならず、日本の畜産の至宝ともいうべき多くの種牛を失い、今や宮崎牛は絶滅の危機にあります。三十六年かけてブランド化にこぎつけた先人の歴史と努力が無に帰そうとしているのであります。
伝説の種牛と言われ、長年にわたり畜産界に大功労をなした安平も、エース中のエースであった忠富士も、殺処分の対象となりました。宮崎県の畜産のみならず、日本の畜産の至宝ともいうべき多くの種牛を失い、今や宮崎牛は絶滅の危機にあります。三十六年かけてブランド化にこぎつけた先人の歴史と努力が無に帰そうとしているのであります。
多分、忠富士の種ですよ、これだけ体がでかいということは。 あとの二頭も、六月と七月に生まれてくる予定です。この一年間、無事に生まれるのを毎日楽しみに世話をしてきました。でも、その子牛の顔を見ることができない。何の罪もないこの子供たちも殺される、この怒り、悲しみはどうすればいいんですか。この子たちを守るために、これまでの一カ月間、毎日毎日一生懸命消毒の努力を重ねてきました。
忠富士に負けないほどの、平茂勝というすぐれた種牛を初め、優秀な種牛を産出した地域でございますから、全力を挙げてやっていきたいと思っています。 十年前に、三月二十五日に発生して、五月二十六日に撲滅しました。そのときの党の対策本部長が、あなたのお父さんの江藤隆美先生でありました。その薫陶を受けて、私は事務局長としてこの問題に当たっていました。
忠富士は、四番バッターですよ。エースピッチャーです。一番人気があった。私は、競りに行くと、忠富士という種を見れば、ああ、四万、五万は確実に高いなと。確実にそうでした。極端な話、ほかの種よりも十万高かったですよ。それぐらいの優秀な種だった。これも失われた。もし五頭が失われれば、もうゼロになってしまう。 確かに、ではその次を担っていく牛が全く宮崎にいないのか、いますよ。
宮崎なんかだったら、平茂が入っていて、忠富士の種をつければ、四十万を軽く超えますよ。だけれども、これは農家の自由にならない部分があります。母牛は自由になっても、種はなかなか自由にはなりません、御存じのとおり。 そうなると、いい牛ばかり出すことはまず不可能であるということ。