1975-01-23 第75回国会 参議院 決算委員会 第3号
さらに七月には軽井沢の旧大川邸の別荘、また旧徳川邸もこれに加えて買われています。その総額合わせると相当大きな額になることは計算すれば明らかです。こういう一般市民、国民から見れば全く不可解きわまるような田中式商法が、それでもなお大蔵大臣のことばによると特に問題とすべき大きな誤りはない、一体どういう根拠でこういうことの結論が出るのか、その点は納得のいくように説明してください。
さらに七月には軽井沢の旧大川邸の別荘、また旧徳川邸もこれに加えて買われています。その総額合わせると相当大きな額になることは計算すれば明らかです。こういう一般市民、国民から見れば全く不可解きわまるような田中式商法が、それでもなお大蔵大臣のことばによると特に問題とすべき大きな誤りはない、一体どういう根拠でこういうことの結論が出るのか、その点は納得のいくように説明してください。
○政府委員(磯辺律男君) 最初にちょっと訂正さしていただきますが、四十七年に田中さんが取得したといわれます、ただいま加藤先生御指摘の一億三千万円の旧徳川邸、これは田中さん個人でございませんで、東京ニューハウスの所有でございます。その点は訂正さしていただきます。
○野末陳平君 そうしますと、加藤委員の旧徳川邸の訂正は出ましたけれども、大体過去五年間、いわゆる総理大臣になられる前後から、おなりになっておやめになる間まで、やはり土地とそれから別荘と、それからいま株は過去の蓄積が変形したということになりましたが、いずれにしても、かなりな額はここで出ていると思うんですね。
もう一つ申し上げますと、東京ニューハウスは軽井沢の旧徳川邸を別荘として買っておる会社でありますが、三十六年の八月二十九日に資本金三億円で設立をいたしております。この会社の事業目的も、先ほど申し上げましたように、建設業なり宅建業を目的にしておるのでありますが、この三社につきまして、建設業法にいう登録あるいは宅建業法にいう免許、そういうものなどを受けておる事実があるのかどうかということが一つ。
ところが、この何の実質的な活動もない、そして利益も見込まれないこの会社が、旧徳川邸の軽井沢の別荘を取得した直後、昭和四十七年八月十七日に一億五千万円の増資をしているわけであります。しかも、その増資の全額をやはり幽霊企業の一つである室町産業が全額引き受けて払い込みをするというたいへん奇妙な事実が発生しております。国税庁は、この事実を御存じかどうか、この点について御答弁願いたいと思います。
そして、その直後に徳川邸を買っているという、この因果関係、これはよほどの事情がなければ違うということは出てこないんです。この因果関係を切断するだけの新たな事実が出てこなければ、さて税金をたくさん取ろうと思って一生懸命やってる税務署の皆さん、あるいは国税庁の皆さんはまず見のがすはずはないんです。
○近藤忠孝君 あらゆる可能性のうち、この中身を見ますと、九九・九%は田中個人の金で徳川邸買うべきところを、東京ニューハウスの名前で買ったという、そういう推論が成り立つのが論理的結論なんですね。そして、それを否定するような事実は何かあったのかどうか、これが問題なんです。
〔委員長退席、理事岩動道行君着席〕 これをごらんいただきますと、このときの登記、一億一千二百五十万の増資によって、これは軽井沢の旧徳川邸を買ったということが時期的にも私ども予想できるわけでありますが、このときの出資は、田中角榮さん一人で七千五百万円、実に、全増資額の三分の二であります。