1949-04-07 第5回国会 衆議院 予算委員会 第6号
まず歳出のおもなる事項について申し上げますれば、終戦処理関係経費として終戦処理費千二百五十二億三千万円、賠償施設処理費二十六億六千三百万円、特殊財産処理費十七億千七百余万円、解除物件処理費一億九千八百余万円、計千二百九十八億九百余万円、公共事業費として、事業費五百億円、事務費十八億六千九百余万円、計五百十八億六千九百余万円、政府出資及び投資として、復興金融金庫出資金三百億円、公團基本金出資六十九億四千七百万円
まず歳出のおもなる事項について申し上げますれば、終戦処理関係経費として終戦処理費千二百五十二億三千万円、賠償施設処理費二十六億六千三百万円、特殊財産処理費十七億千七百余万円、解除物件処理費一億九千八百余万円、計千二百九十八億九百余万円、公共事業費として、事業費五百億円、事務費十八億六千九百余万円、計五百十八億六千九百余万円、政府出資及び投資として、復興金融金庫出資金三百億円、公團基本金出資六十九億四千七百万円
即ち一般會計歳出豫算に對しまして、公共事業費は、昨年度の六・九%に對して七%、復興金融金庫出資金は昨年度の一・四%に對して四・五%と相成つておりますのでありまして、我が國の経済の復興に寄與する財政の役割も、それだけ増大して來たと思われるのであります。
すなわち一般会計歳出総額に対しまして、公共事業費は、昨年度り六・九%に対して一〇・七%、復興金融金庫出資金は、昨年度の一・四%に対して四・五%と相なつておるのでありまして、わが経済の復興に寄與する財政の役割も、それだけ増大してきたと思われるのであります。
更に政府出資金、復興金融金庫出資金は前月は二十五億円でありますが、六月におきましては四十億の復興金融金庫の債券の償還が行われるのでありまして、その金額を政府から出資せんとするものであります。十五億円の増加となつております。一般の分におきましては非常に金額が減つておりますがこれは皇室より引継ぎました株券に対しまして六月中に出資を要する額を計上したものであります。
次に、歳出増加の財源に充当いたしました既定予算の修正減少額は百十八億九千七十八万八千円でありまして、その主なるものは貿易資金繰入の減少額四十七億七千万円、復興金融金庫出資金減少額四十億円、價格調整費減少額二十億円、賠償施設処理費の減少額四億円等であります。
このほか新しい歳出の費目としては、農業生産調整費、失業手当及び失業保險費等のごとく法律の実施に伴うものとか、災害の復旧費及び貿易資金繰入、復興金融金庫出資金、特別会計の赤字負担等、いわゆる健全金融の建前から一應一般会計の負担に計上することになつているものなどが、注目すべき費目と考えられるのであります。