1948-12-07 第4回国会 衆議院 水産委員会 第2号
この形は地主が土地を多数持つておるという形とは違うのでありまして、從來漁業者は漁業会を通じてその漁場に対して、その漁業権の行使方法について発言権を持つ、つまり権利を持つておることによつて、その権利を通じて漁民自体の地位を守り、また利益を保全しておつたのであります。この形は私たちは決してこれは間違つておるとは思えないのであります。
この形は地主が土地を多数持つておるという形とは違うのでありまして、從來漁業者は漁業会を通じてその漁場に対して、その漁業権の行使方法について発言権を持つ、つまり権利を持つておることによつて、その権利を通じて漁民自体の地位を守り、また利益を保全しておつたのであります。この形は私たちは決してこれは間違つておるとは思えないのであります。
從來漁業者という名のもとに、大資本家あるいは会社から労働者のようなものまで全部を含んでおつたわけでありますが、こういうあいまいな形ではかえつて漁業の発展が行われないかと思います。協同組合は比較的大きな資本家はそれをまたずに自力でやつて行く。また純然たる漁業労働者にも協同組合の恩惠はない。どこまでも協同組合は中小の独立の業種を中心として守つて行くべきであります。
それから米の問題でありますが、從來漁業者に対するリンク米というのが当ることになつておるのでありますけれども、現実問題といたしましてはなかなかそれが当らない。そうして又米の形ではなくて、外の粉などで当るということで、非常に非難が多いのであります。
その結論は、最近聽いておりませんので、どうなつておるかわかりませんが、從來漁業者團體が商人系統からいろいろいじめられておつたところの苦い經檢からして、生産者團體というものが自分等の手で買いたいという運動で進んできたのでありますから、そういう地位についてはやはり確保して、從來よりも惡くなることのないように進めてまいりたいと思つております。