1949-04-16 第5回国会 衆議院 大蔵委員会 第15号
すなわち農林、漁業復興にこの資金を繰入れることは、國内食糧の増産となり、從つて輸入食糧を減ずるということになるのであります。これはやがて日本の自立への近道になるのであります。從つて、少くとも私は農林、漁業方面に二百五十億を下らない金を融通せられたい希望を、強く申し上げたいのであります。
すなわち農林、漁業復興にこの資金を繰入れることは、國内食糧の増産となり、從つて輸入食糧を減ずるということになるのであります。これはやがて日本の自立への近道になるのであります。從つて、少くとも私は農林、漁業方面に二百五十億を下らない金を融通せられたい希望を、強く申し上げたいのであります。
從つて輸入食糧の援助があつてこそ、初めて國民の二合七勺の確保が一貫するのじやないか。繰返して申し上げますが、從つて政府に具体的なその希望食糧の数量が出ていなければ、この二合七勺の國民配給の確保が國民に納得し得られないことになる。そういうことになると、國民の二合七勺に対する將來の不安を生ずるおそれもある。
從つて輸入食糧も、過去における輸入量以上に、本年度これを増加する可能性も期持し得るのであります。内外の情勢を考えてみて、できるだけ早く主要食糧の増配を実行に移したいという希望をもつておるのでありまして、その前途の可能性を否定する意味において、農林大臣が意見を発表したものではないと思います。
從つて、輸入食糧の懇請についても、またその前提である國内生産の増加についても、供出の確保についても、徹底的施策を政府に要望しているのであります。そのためには、生産面における計画化も必要であり、また今日のような緊迫した食糧事情のもとにおいては、農民にある程度の犠牲を忍んでいただかなければならないことも当然であり、われわれもまた必ずしも反対するものではないのであります。