1952-05-12 第13回国会 参議院 本会議 第38号
従つて青少年、特に若い学徒に対する政府の弾圧が如何にこれらの策謀と深く結んでおるかを思うべきであります。青年、婦女子にむしろ沈黙を強いることなしに憲法改正をすることはできない、憲法改正なしには全き再軍備は覚束ない、こうした焦躁感にあせつた吉田総理とその一味があたかも狂気のごとく学園を弾圧し、ピストルと棍棒の雨を降らせているかは想像するにかたくないところであります。
従つて青少年、特に若い学徒に対する政府の弾圧が如何にこれらの策謀と深く結んでおるかを思うべきであります。青年、婦女子にむしろ沈黙を強いることなしに憲法改正をすることはできない、憲法改正なしには全き再軍備は覚束ない、こうした焦躁感にあせつた吉田総理とその一味があたかも狂気のごとく学園を弾圧し、ピストルと棍棒の雨を降らせているかは想像するにかたくないところであります。
そういうことの結果、これは結局学生の勤労奉仕的な役割を、将来持たせられるに違いないというような憂いを当時も述べておつたわけでありますが、実習実験が工場等との関連で行われるようなことになりますと、これは明らかに学徒動員的なもので、学徒の搾取によつて、資本家は非常にもうかるけれども、学生はその犠牲を背負わされなければならないということになるのであつて、従つて青少年に対する收奪が無制限に行われる憂いがあるわけであります