1954-04-09 第19回国会 衆議院 農林委員会 第29号
従つて森林法の考え方の根本に、先ほど周東先生がおつしやられたような問題をあわせて考えなければならぬ。但し私は森林組合の経済行為の面について、周東先生が全面的に否定されたような言葉であつたのでありますが、たとえば苗木をつくること、これも一つの経済行為であろうと思いますが、兵庫県等におきましては、現在すでに森林組合系統の苗木の生産が七五%に達しているのであります。
従つて森林法の考え方の根本に、先ほど周東先生がおつしやられたような問題をあわせて考えなければならぬ。但し私は森林組合の経済行為の面について、周東先生が全面的に否定されたような言葉であつたのでありますが、たとえば苗木をつくること、これも一つの経済行為であろうと思いますが、兵庫県等におきましては、現在すでに森林組合系統の苗木の生産が七五%に達しているのであります。
総面積の約三百万町歩の整備をいたすと同時に、これが管理を、従来は一応森林法に定めましたその施業の指定を示しまして、これに従つて森林計画をそれぞれの所有関係においてお立てを願う。県がこの計画をお立て願うということで、監督だけをいたしまして、おまかせいたして参つたのでございます。しかるにこれが実行状態を見ますると、必ずしも的確に施業が行われて参つていない。
長官は日本における民有林、国有林を通じての総元締め、総親方であると私たちは思つて、そういう信念のもとに絶対に御信頼申し上げておりまするが、必ずしも林野庁はこの普遍妥当な精神が貫かれていないのでありまして、森林組合、従つて森林法制定の当時における長官の御熱意が、下僚によく伝わつておるかどうか疑わしいところが私たちにはあるわけであります。
従つて森林計画の基礎になります実態の把握ということも、この程度では正直に申上げて本当に把握できないということ、或いは計画を認可し実施させるといたしましても、林道網の計画あたりを森林計画に盛つておりましても、それが殆んど三分の一程度しかできない。従つて計画通りに実施できない。
従つて森林の育成を目的としなければならぬ。森林の再生産を目的としなければならないという見地から考えまして、まず業者のために木を切るのではなく、あるいは需要者のために木材を生産するのではなくて、国土を保全し、森林の再生産のために木を切つて行くのだという考え方に立つて、私はこの処置を考へて行きたいと思うのであります。