1954-11-12 第19回国会 参議院 厚生委員会 閉会後第15号
で、私は何も委員会の繩張りを争うというのでなくて、当然厚生委員会が審議しなければならん所管事項を他の委員会からきめられて、それを政府に押しつける、厚生省は他の委員会の意向に従つて態度を決定せねばならんという段階になつて来た。然るに当該主管の我が厚生委員会は、何らそれに対してあずかり知るところがないというようなことは、委員会といたしましても遺憾に思うのであります。
で、私は何も委員会の繩張りを争うというのでなくて、当然厚生委員会が審議しなければならん所管事項を他の委員会からきめられて、それを政府に押しつける、厚生省は他の委員会の意向に従つて態度を決定せねばならんという段階になつて来た。然るに当該主管の我が厚生委員会は、何らそれに対してあずかり知るところがないというようなことは、委員会といたしましても遺憾に思うのであります。
それでそれは別といたしまして、そうしますと大臣は、この前はそういうゆとりがあるかないかということを調査されないで、ただ政府部内において、一律にこれは呑めないという方針に従つて態度をおきめになつたのですか。
首相は、過般の記者団会見において、国民を指導するのは民主主義に反する、輿論の向うところに従つて態度をきめるのが民主主義の政治だ、という趣旨のことを述べられました。しかし、およそ首相が、自由党の輿論であれ、国民の輿論であれ、輿論を尊重している方だとは、だれも考えておらないのであります。ここにワン・マン首相の名の存するゆえんがあり、首相に対する世の批判が存するゆえんがあるのであります。