1952-07-05 第13回国会 参議院 本会議 第63号
日本は米国の勧告に従つて国民政府と講和條約を結ぶであろうが、英国が中共政権を承認しておる関係もあるのだから、いずれにせよ講和條約の時期を朝鮮の平和が回復した後に選ぶに違いない。そうなると日本は経済的な理由から中共政権を選ぶであろうし、又朝鮮事変が片付くとアメリカの考え方も変ることもあり得る。この見解は今日の險悪なる事態から考えて見ましても、頗る示唆に富んだ賢明な見解だと思います。
日本は米国の勧告に従つて国民政府と講和條約を結ぶであろうが、英国が中共政権を承認しておる関係もあるのだから、いずれにせよ講和條約の時期を朝鮮の平和が回復した後に選ぶに違いない。そうなると日本は経済的な理由から中共政権を選ぶであろうし、又朝鮮事変が片付くとアメリカの考え方も変ることもあり得る。この見解は今日の險悪なる事態から考えて見ましても、頗る示唆に富んだ賢明な見解だと思います。
それならば政府はよろしく、この條約を以て中国との間の全面的な国交調整をなすのだという原則を貫き通し、従つて国民政府を完全な正統政府として承認したという責任をとるべきであります。
この応酬に対して世界の各国からいろいろ批判があつたのでありますが、最も賢明と思われた批判は、日本はアメリカの勧告に従つて国民政府と講和条約を結ぶであろうが、英国が中共政権を承認している関係もあるのだから、いずれにせよ講和条約の時機を朝鮮の平和が解決したのちに選ぶに違いない。そうなると日本は経済的理由から中共政権を選ぶに違いない。又朝鮮事変が片付くとアメリカの考え方も変ることもあり鳴る。
首相は先にダレス大使に送つた書簡において、一昨日又その演説において、中国とは平和條約に示された諸原則に従つて国民政府との間に正常な関係を再開する條約を締結する用意があることを明らかにしました。なお吉田首相書簡においては、中共政権についてはこれと條約を締結する意思を持たないとも言つております。この際この問題に関する首相の真意を確かめたく思います。
中国に関しては、平和條約に示された諸原則に従つて国民政府との間に正常な関係を再開する條約を締結する用意がある旨を明らかにいたして置きました。 又我が国の国際連合加盟の速かならんことを希望はいたしますが、その加盟前においても国際連合の行う平和維持の措置に対して今後とも全幅の協力をいたす考えであります。
中立に関しては、平和條約に示された諸原則に従つて国民政府との間に正常な関係を再開する條約を締結する用意がある旨を明らかにいたしたのであります。(拍手) また、わが国の国際連合加盟のすみやかならんことを希望いたしまするが、その加盟前においても、国際連合の行う平和維持の措置に対しては今後とも全幅の協力をいたす考えでおります。
従つて国民政府があそこへ行つてから特に国民政府からイグゼカツールですか、例の領事官に対する認可状を出した場合には黙示の承認だということになつておるのです。中共政府や何かできる前に領事官がいて、政府ができてから新しく領事官に対して認可状を出す。もし国民政府が台湾にいるイギリスの領事官に対して認可状を出したということになれば、これはイギリスが国民政府を承認したということになりはせぬか。