1954-02-20 第19回国会 衆議院 予算委員会 第16号
従つて全面講和の問題が起れば、今申し上げたような説き方をするかもしれぬ、そのことが一体問題になるのかならないのかということをきめなければ、来るべき法律の適用にあたつても非常に困るのであります。だから、あなたがこういう問題についてどう考えておられるかということを承つたのでありますが、あいまい模糊としてさつぱりわかりません。
従つて全面講和の問題が起れば、今申し上げたような説き方をするかもしれぬ、そのことが一体問題になるのかならないのかということをきめなければ、来るべき法律の適用にあたつても非常に困るのであります。だから、あなたがこういう問題についてどう考えておられるかということを承つたのでありますが、あいまい模糊としてさつぱりわかりません。
従つて全面講和をしなければならない、これは偶然われわれの意見と一致するかもしれないが、しかしそうやることが悪いと言われては平和教育にはならないのであります。また無抵抗中立などとはなはだどうも俗論を不謹慎にここで引合いに出されたようでありますが、申しておきますが、左派社会党は無抵抗中立などというようなことは決して主張しておりませんよ。しておりません。それは俗論なんです。
結局民主的な平和的な、そういう意味では民族的な、従つて全面講和への思想言論出版の統制圧迫であり、半面におきましてはフアツシヨ的な戰争的な売国的な、同時に單独講和論的な思想と言論の出版の統制援助を目的にしたものであります。
従つて全面講和の見通しいかんとお尋ねを受けても、あるいは講和の形式はどうなるであろうかというお尋ねを受けても、今日の段階においてはお答えをするだけの資料が私にはないのでありますが、ただ大体の空気としては講和は促進せられつつある、さて時期はということになると、私においてもお答えはできませんが、しかしとにかくなるべく早く、なるべく多数の国と講和を成立したい、これが私の念願であります。
従つて全面講和を希望しても、單独講和が成立するならば全面講和への道は杜絶すると申上げなければならん。日本の再建という立場から申すならば、日本は中国と最も密接な関係をこれまでも持つて来た。今後も中国との関係を無視して日本の経済なり或いはそれによるところの再建を考えることはできないのであります。
従つて全面講和と共に、再び世界のいずれの国とも交通ができるということは何びとも希望するところであるから、全面講和の可否ということを問題にすること自身おかしい話だと思います。が、これは相手のあることでありますから、これを強いるわけには行かない。故に一国との間に戰争状態を終止したい。戰争をおしまいにしてそうして平和関係に入る。その国がますます多くなることと希望して止まないのであります。
従つて日本国民としは問われてならば、新憲法と国家性格に従つて、全面講和以外にはあり得ないということを主張すべきである。それ以外は国際関係が招来する結果でありまして、私はこの意味において日本国民としては單独講和という議論の余地なく、全面講和を日本国民は支持すべきだと考えますが、総理の御見解はいかがでありますか。