1954-04-12 第19回国会 参議院 外務委員会 第20号
提起されましたように、中共に対するいわゆる統一的な警告等には加わらないというはつきりした御答弁があつて、そのことは我々も誠に了承するのでありまするが、中共の問題についてはこれ又総理が外遊される機会に、これは決して日本が指導的立場に立つとかそういう大それた見地ではなくて、米英両国の間のこのジュネーブ会議を機会といたしまして中共の問題はどうするかということが非常に大きな自由世界の間の争点であつて、従つてダレス
提起されましたように、中共に対するいわゆる統一的な警告等には加わらないというはつきりした御答弁があつて、そのことは我々も誠に了承するのでありまするが、中共の問題についてはこれ又総理が外遊される機会に、これは決して日本が指導的立場に立つとかそういう大それた見地ではなくて、米英両国の間のこのジュネーブ会議を機会といたしまして中共の問題はどうするかということが非常に大きな自由世界の間の争点であつて、従つてダレス
(拍手)従つて、ダレス外交に一ぱいひつかかつたとするならば、その外交の失態の責任はいかなる方法においておとりになるか、あるいはまた、本行政協定を通過せしめんがために、時の方便として国民を欺瞞したといたしまするならば、その政治的責任は一体いかなる方法においておとりになるかということを、明確に御答弁願いたいのであります。
従つてダレス氏に軍事協定を約束したということがもしあれば、お話の通り矛盾でありますが、そういう話をいたした記憶は、ごうもないのであります。
従つてダレス特使の日本訪問の目的は、日本に対する関係においては連合国最高司令官の再送は対日政策及び対日平和條約を速かに締結する既定方針に何ら変りなきものであることを、日本国民にはつきりさせるにあつたのであります。ダレス特使は滞京中特に公開の演説を行なつて、日本国民一般に対しこの点を強調されたのであります。
従つて、ダレス特使の日本来訪の目的は、日本に対する関係においては、連合国最高司令官の更迭は対日政策及び対日平和條約をすみやかに締結する既定の方針にかわりなきものであるということを日本国及び日本国民にはつきりさせるためであつたのであります。ダレス特使は、滯京中特に公開の演説を行つて、日本国民一般に対してこの点を強調された次第であります。
この慣例に従つてダレス氏との間の話合についても、できるだけのことは発表いたしたのであります。その以外にこれは発表することはできない、こう言わざるを得ない。
ただこの終戦前後の状態から、現在ソ連軍の進駐いたしております実情でありまするので、従つてダレス特使の御承知のような放送内容となつたと存じております。御陳情の御趣旨を私どもも十分理解をし、またそうであることを信じておる次第でございます。
次に、総理は先ほどちよつとおつしやつた、これは私は非常に重大な点だと思うのですが、アメリカの構想なり或いは総理の構想、従つてダレス氏とのお話、そこまで行つたかどうか知りませんが、まあ我々の考えるところでは、やはり地域的集団保障或いは日米協定、これは私は地域的集団協定の一つと思いますが、これも勿論国連の憲章に認められたものと、公然ではあるけれども、他面やはりそこに若し集団保障に事実上大陸の諸国が入つて
従つてダレス大使がマニラあるいはキヤンベラあるいはウエリントン等を訪問されまする際に、この問題が一つの重要な議題になるであろうとの観測が強いのでありまして、現にマニラでは、すでに十二日キリノ大統領とダレス大使との会談におきまして、この問題が討議せられたようであります。