1971-02-16 第65回国会 参議院 運輸委員会 第3号
○大和与一君 そうしますと、後部車掌が——大体腕章はただ車掌で、それで、乗客専務というのと腕章が違うというのがずいぶんありますよ。これはどうなんですか。中身は同じ、腕章だけ違うというんですか。
○大和与一君 そうしますと、後部車掌が——大体腕章はただ車掌で、それで、乗客専務というのと腕章が違うというのがずいぶんありますよ。これはどうなんですか。中身は同じ、腕章だけ違うというんですか。
私も切符切りの係の人を見まして、これはまあ楽な仕事だから女の子にもさせられるというような錯覚を持っておりましたところが、電気機関士の激務、一つ手をあげることによって二千人からの運命がきまる後部車掌の仕事などというものの心労はたいへんなものです。それに対して福祉設備もごくわずか、給食の設備もあたたかい御飯を夜中に食べる設備もない駅が多いのでございます。
具体的に考えてみますと、列車乗務員などやはり一分五十秒間隔で走りでおります列車が脱線したというときに、前後の車両よりも隣接線を走ってくる列車をどうとめるかということが急務であって、後部車掌の復活という問題も、具体的な問題になってきたわけです。しかも私ども働く者から言えば、昭和二十三年には、一日一人当たりの運転キロ数はわずか六十二キロ五百であったものが、三十八年度には百二十キロ、倍になっておる。
車掌さんなどは、私は女の子でやれるというような錯覚を持っておりましたが、改札係ではそれでいいでしょうが、やはり数千人乗っている後部車掌さんなどは、その責任感と注意力次第でけが人も出るわけでございます。しかし、その給与を聞きましたときに驚きました。さらに国鉄でありますから、私は少年時代、朝鮮総督府の関係の父の仕事で、ちょうど宇都宮君たちと同じように朝鮮の中学を出ました。
それがいま人員削減の関係で廃止されておるが、しかし当面その後部車掌を添乗せしめて、事があった場合に一刻も早く発炎筒をたいて隣接線を走行する列車の防護に当たることが好ましかろう、こういう議論が出まして、当時の川上説明員も大体この考え方に同意されておったわけであります。年末年始の繁忙期に入るに際しまして、この取り扱いがどうなっておるか、この際明らかにしてほしいと思います。
したがって、その間後部車掌の添乗によって、隣接する線路を走行する列車、もしくは後続列車について防護手配をすみやかにとる必要があるのではないか、こういう意見があった。このことについては国鉄当局としても、参考人の意見について強く反対される気持ちはないと思うのでありますが、それらも特に御考慮をいただきたいと思うのが一つであります。
さらに、先年廃止されました後部車掌の問題一つとりましても、なるほど後部車掌をはずしたほうが一人人間が浮くのでありますから、これは得かもしれませんが、実は後部車掌をはずしたために、一万回の列車のうちたった一回事故がありましても、後部車掌一人いたならばたいへんな事故も防げたのだということであれば、これはそのほうがプラス、マイナスではプラスということになるわけであります。
○川上説明員 泊谷先生の前段のお話につきましては、後部車掌の問題につきまして私も前回うしろのほうで傍聴いたしておりまして、参考人の方々からのお話もよく承っておりました。
でありますが、動力車労働組合といたしましては、先ほどのお話に出ました昭和三十一年の参宮線事故の際、車内信号機、車内警報装置の設置、見通し不良信号機の改善、安全側線の改良などを中心に安全施設の改善について国鉄当局に強く要求しましたが、国鉄当局は私たちの要求に耳をかそうとせず、営利第一主義の経営方針を改めようとしないばかりか、国鉄労働者に人減らし合理化を押しつけ、運転士二人乗りの廃止、列車防護のための後部車掌
先ほど私もちょっと申し上げましたが、検修回帰キロの延長による人間の節約または後部車掌の節約廃止ということは安全度を落とすので、そういうことはもとに復して安全確保をはかるべきだという話をするわけ、でありますが、当局側のほうでは、個々の仕事をする条件については団体交渉でやってもいいけれども、何名という人数については団体交渉ではない、たとえば後部車掌を乗せるなら乗せればいいのであって、その人数をどう捻出するかということは
ということは、往年、先ほど臼井参考人、白水参考人からも話がありましたが、二百二、三十メートル間隔で信号機がある、十秒間隔で注意力を払わねばならぬという運転業務に携わるほうからいいますと、事故が起きた際に後方で防護に当たる者、言いかえると後部車掌というものを添乗さして、不測の事態には発炎筒をたいて横なり後方の列車にその信号を送致したものです。ところがいまはそれがなくなってしまっているです。
これは若干実施がおくれておりますけれども、例の後部車掌を廃止するというような問題につきましても、設備なり、あるいは車両なりの整備を十分いたしますれば絶対に心配ないという確信のもとに、こういう時刻改正をしたわけでございます。
馬積み車の話でありますが、運転取扱規程というのは、車掌の乗務を省略する区間ということで、たとい馬積みの車がありましても、車掌の、いわゆる運転車掌でありますが、後部車掌のない線区でも馬積み車はついております。
○塚原委員 先ほどの証人は、この付近で何かとまれとまれという合図を工夫の連中がしておるのを発見して、急いでとめる処置をしたということを後部車掌が言つたわけですが……。
ちこの鉄道の使命であるところの安全、正確及び迅速という大きな問題の中で、特に安全の問題、即ち安全の問題というものは、運轉というものが特に鉄道開設以來堅持して來た問題であつて、その保安度の問題については、この運轉関係者は傳統的にこの保安度を低下して貰いたくない、又運轉事故を起さないという思想は堅持して來た考えでありまするが、この七月一日からして保安度が低下している、例えば閉塞区間を併合する、或いは後部車掌
○説明員(下山定則君) 前からのことを申上げますと、車掌は前部車掌と後部車掌と、それから前部の列車の方に乘せておつたのですが、大正十五年に運轉取扱心得の改正がありまして、そのときに車掌を一人乘務にしたのであります。
それから又後部車掌を省略した問題につきましても、これも戰爭が終りますまでは、二十年近く後部車掌を省略して來た問題であります。終戰と同時に復員者その他非常に車掌において人の余裕ができたために、新らしく後部車掌という制度を作つて、列車の保安度を増すと同時に、人を有効に使うという意味で、終戰後後部車掌を乘せたものであります。