1975-06-04 第75回国会 衆議院 石炭対策特別委員会 第6号
第一点の坑内骨格構造につきましては、坑道掘進を積極的に実施することにより、ガス抜きの徹底、通気の確保、後退式採炭法、区画式採炭法の採用等が可能となり、爆発、突出、自然発火等重大災害の防止に資するとともに、坑内状況を事前に十分把握することにより安定した生産ができることになります。
第一点の坑内骨格構造につきましては、坑道掘進を積極的に実施することにより、ガス抜きの徹底、通気の確保、後退式採炭法、区画式採炭法の採用等が可能となり、爆発、突出、自然発火等重大災害の防止に資するとともに、坑内状況を事前に十分把握することにより安定した生産ができることになります。
そういう意味で、後退式採炭法をとることによって保安効果をあげ、採炭が安定化するということもいろいろ伺っておる次第でございますが、この点につきましては、御指摘のように資金の問題が大きな問題と、これに要するやはり人員の問題も伴う問題であると存じますが、これらの問題につきましては非常に貴重な御意見の御指摘を受けたわけでございますから、検討させていただきたいと存じます。
第二に、坑道掘進の促進をはかり、原則として盤下坑道によるところの後退式採炭法を採用すること。第三に、保安と生産の均衡を維持し、安定的操業を行なうため、主要坑道は一年、沿層坑道は三カ月程度の先行掘進を行なうとともに、常にかわり切り羽を用意しておくこと。第四に、ガス湧出の多い炭鉱については、ガス抜き対策のための掘進を促進すること。
すなわち、坑道掘進のおくれから、盤下坑道による後退式採炭法で採掘することが保安上よいとわかっていても、それができない。同じ通気が幾つもの作業個所を回って排気に流れていく、また、ガス抜きを十分行なわないまま採掘しているというのが実態と思います。このことがガスを湧出させ、自然発火の原因となり、通気が各所を回るため、災害が発生いたしますと被害がますます増大するという結果になると思います。
もう、常にそういうことが叫ばれておるのでございまするが、先進ボーリングの必要性とか、あるいは後退式採炭法の全面採用とか、自動ガス警報器を設備するとか、あるいは自己救命器の個人携帯の義務づけをするとかいうような諸種の問題があるわけでございます。