1985-05-24 第102回国会 参議院 科学技術特別委員会 第7号
それから強誘電体材料も日本が非常に強かったんでございますが、実は日本の研究の体制の中 で、あるところでつくった試料をいろいろな人が寄ってたかってその性能を測定するという組織がありませんので、チタン酸ストロンチウムというものは日本が一番最初手をつけたんでございますが、そういう体制がなかったために強誘電性を見逃してアメリカに特許を取られたという苦い経験がございます。
それから強誘電体材料も日本が非常に強かったんでございますが、実は日本の研究の体制の中 で、あるところでつくった試料をいろいろな人が寄ってたかってその性能を測定するという組織がありませんので、チタン酸ストロンチウムというものは日本が一番最初手をつけたんでございますが、そういう体制がなかったために強誘電性を見逃してアメリカに特許を取られたという苦い経験がございます。
そういう例はまだございまして、たとえば強誘電体——電気を通さない物質の一種でございますが、強誘電体というような物質を、コンデンサーに使うような例がございます。この強誘電体と申しますものも、最初はソビエトと日本とで戦時中に発見されたものでございます。
もちろん非常に画期的な着想というのではなくて、たとえばフェライトに対する研究、それがさらに現在持っている性質よりもすぐれた性質を持つというような問題、それからたとえば強誘電体というものを先ほど申し上げたのでございますが、その強誘電体を実用化する着想、そういうようなことにつきましては、今、日本の物件物理学者の中にもある程度の考えや用意があると思うのでございますけれども、率直に申しまして、非常に画期的なものを